お笑いトリオ、ダチョウ倶楽部の肥後克広(59)と寺門ジモン(59)が17日、ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(月~金曜午前11時30分)に生出演。メンバーの上島竜兵さんが先月11日に亡くなってから、2人がメディアの生放送に出演するのは初めてとなった。

肥後とジモンは、多くの人が訪れたという上島さんの葬儀について語った。上島さんを慕う若手芸人が多くやってきたことに驚いたという肥後は「どんどん若手が来るけど名前を知らないし、若手のオーディションみたいになってくるわけで。『上島についてひと言』って大喜利みたいになってきた」と苦笑した。

葬儀には無名の若手から大御所まで多くの仲間が集まった。肥後は加藤茶(79)が参列したことも明かし「加藤さんもお焼香を2回おでこにやって、3回目鼻の下でペッてやったんです。『カトちゃんペ』やってる!って」。ジモンは「芸人に対する礼儀がすごかった」と感動した様子で振り返った。

ウッチャンナンチャンも訪れ、ジモンは「ウッチャンは演劇時代から長い長~い(付き合い)。哲っちゃん(出川哲朗)も。あの時は僕らも気持ちが…」と胸に迫るものがあったという。多くの人が集まったことにも「竜ちゃんを愛してくれた人が自然に」と感謝した。

上島竜兵さんの妻でタレントの広川ひかるについて、パーソナリティーの放送作家高田文夫氏(73)から「大丈夫なの?」と聞かれると、肥後は「元気に、もう」と報告。映画「男はつらいよ」の寅さんと上島さんを重ねた広川の最後のあいさつも明かし、「『竜さんは寅さんが好きで』っていう話をするはずだったんだけど、だんだんごっちゃになってきて。『寅さんは私と結婚した頃は売れてなくて貧乏で…』って。ひかるちゃん、ごっちゃになってるよ!って」と笑った。会場内には映画のBGMが流れており、参列した金曜パートナーの松村邦洋(54)は「あの寅さんで和んじゃいましたね」と振り返った。

明るい見送り方は生前からの上島さんの希望だったという。肥後は「本当ならおでんを入れて、ほっかむりして、竜兵会のみんなで(棺を)運んでいる時に途中で1回落とすと。で、リアクションをしなくて、『本当に亡くなったんだ』ってみんなで悲しむ、と言ったんだけど、それはできなかった」。それでも出棺の前日には、妻の広川に「これはある意味竜ちゃんの遺言だから、おでん入れていいか? って聞いて、『入れてください』と。おでん入れました」と明かした。同席していた出川には「おでんの汁捨てて具だけ入れるのかな? って聞いたら、『リーダー、臭くなるでしょ? ビニールごとですよ、お願いしますよ』って言われた」とツッコミを受けたという。ジモンも「おでん焼き切れるかな? とか言ってたんですよ」と続けて笑った。

ジモンは「生前に言っていたことはできなかったけど、温かいというか、みんなの気持ちが出た感じがあったね」と振り返った。