俳優の反町隆史(48)が25日、TBS系グルメトーク番組「人生最高レストラン」(土曜午後11時30分)に出演。テレビ朝日系ドラマ「相棒」で7年間共演した水谷豊(69)へ感謝の気持ちを語った。

反町は2015年(平27)10月から、テレビ朝日系ドラマ「相棒」シリーズの4代目相棒として水谷と共演。今年3月に放送された「相棒シーズン20」でドラマから卒業。今年10月スタートの「シーズン21」からは寺脇康文にバトンタッチする。

反町は水谷から俳優として学んだ点を明かした。「芝居もそうですが、いちばん学んだのは人間性。水谷さんを7年間、横で見続けていて、人に優しくする、スタッフを大事にする、今の時間を大切にするというのを先輩から学びましたね。それは自分の中での財産ですね」としみじみと語った。

若い時代に悩んでいたころ、金言を授かったもう1人の大物映画関係者についても言及した。07年に公開された映画「蒼き狼~地果て海尽きるまで~」で製作総指揮を務めた角川春樹氏(80)。映画はモンゴルで撮影されたが、反町には今も忘れられない角川氏の言葉があるという。

反町は「自分を持て余すところが30代にあった。若さで押せるわけでもなく、年齢を重ねた芝居もできるわけでもなく、ちょうど中間のようなところがあって、ようは迷いですね。こんなんでいいのかなと思っていた」と悩みが絶えなかった若き日を振り返った。

そのとき、角川氏は「自分に向かい風が吹いているときには死んだナマコのように追い風が来るまで待っていたほうがいいよ」とアドバイス。反町はその言葉を聞いて「ふと自分の力が抜けた瞬間があった」と地に足をつけて俳優の仕事と向き合うことができたという。

反町がトークバラエティー番組に出演するのは珍しく、司会の加藤浩次からは「役者のお仕事も大変かと思いますが、今日一緒にしゃべっていて、これからはもっとバラエティーにでてほしい」とエピソード満載のトーク力を絶賛された。