デビュー4年目を迎えた歌手二見颯一(23)が29日、都内で、この日リリースされた3枚目アルバム「颯~はやて~3」の発売記念ライブを行った。

4月発売の新曲「0時の終列車」などアンコールを含めて全14曲を熱唱。踊りの師匠である西崎緑(62)からレッスンを受けている舞踊も披露した。

二見は「10月13日にはふるさとの宮崎で3回目のコンサートを行います。コロナ禍で観光もできなかったと思いますが、今回はぜひおいしいものを食べて、宮崎のパワースポットもめぐってください。観光ついででもいいので、コンサートも来てください」と話した。

二見は現役大学生演歌歌手として19年3月に「哀愁峠」でデビュー。翌年4月、2枚目シングル「刈干恋歌」を発売したところ、緊急事態宣言に見舞われた。演歌特有の地道なキャンペーンもできず、手探りで、YouTubeやSNSなどに活路を見いだしたという。「無観客ライブなど、いろんなことに挑戦しました。ファンの皆さんも、アプリのダウンロードなどは難しかったかもしれませんが、何とかつながることができました。ファンの方の提案で行ってきたこともありました」。

歌手活動のために1年間休学も、今春には無事大学を卒業した。「僕の場合、学業と仕事の両立は難しく、どちらかの時間を削ったり犠牲にしてきました。卒業して、勉学に注いだ時間を歌手活動に使えるようになりました」。作曲家の水森英夫氏からは「歌が変わった。学生じゃなく、社会人の歌になったよ」と言われたという。

辰巳ゆうと、新浜レオンらとともに、演歌第7世代として、コンサートやイベントなどを精力的に行っている。「夢はNHK紅白歌合戦出場や年末の賞レースに参加できるようになることです。ライブも故郷の宮崎や都内でしかできていないので、日本全国を回りたい」と話した。