学研ホールディングスのグループ会社、学研プラスは5日、元日本テレビアナウンサーで今年4月から同志社大ハリス理化学研究所の専任研究所員(助教)となった桝太一氏(40)を、7日に創刊・発売する小学生向け科学書籍「学研の科学」の特別研究員として招聘(しょうへい)したと発表した。

サイエンス・コミュニケーションの見地から、企画やアンケートなどを通して子どもたちが科学を好きになる、きっかけを調査して、見える化する共同研究を行っていくという。

「学研の科学」は実験キット、本誌、学研まんが「ひみつシリーズ」に加えて、会員向け無料オンラインコミュニティー「学研の科学 あそぶんだ研究所」でのワークショップやイベントがセットになったキット付き書籍。7日に発売する創刊号のキットは「水素エネルギーロケット」。未来のクリーンエネルギーである、水素をテーマにした実験キットで、子どもたちが夢中になる本物の科学体験を届けていくとした。

同誌と桝氏は、本誌と「学研の科学 あそぶんだ研究所」をフィールドとして、全国の子どもたちと触れ合い、実践を通して科学を好きになるきっかけや苦手になるわけを考え、子どもたちが科学に親しみ社会の中で活用していく方法を探っていく、とした。

桝氏は同社を通じ、コメントを発表した。

「このたび『学研の科学』さんと共同で、特に子ども世代の科学との接点について調べ、考えていくことになりました。私自身、子どもの頃に『学研の科学』を愛読していて、まさにそれが科学好きになるきっかけ、“科学への入り口”のひとつでした。では現在の子ども世代にとっての“科学への入り口”は、一体何なのでしょうか? どんな入り口を作ることが、科学に親しむ第1歩を導けるのでしょうか? 『学研の科学』という素晴らしいコンテンツを通して調査し考えることで、新たな知見が得られると期待しております」

「学研の科学」は創刊以降、年3回刊行予定だ。

◆桝太一(ます・たいち)1981年(昭56)9月4日、千葉県生まれ。麻布中、麻布高から東大農学部卒。東大大学院農学生命科学研究科修了。06年、日本テレビ入社。「ズームイン!! サタデー」「ストレイトニュース」などを経て、11年4月から昨年3月まで「ZIP!」総合司会を務め、同4月から「真相報道 バンキシャ!」の2代目キャスターに。11年から「好きな男性アナウンサーランキング(オリコン調べ)」で5年連続1位となり殿堂入りも。178センチ、血液型O。