お笑いトリオ、パンサーの尾形貴弘(45)がNHK新番組「笑わない数学」(13日スタート、水曜午後11時)にレギュラー出演することになり、5日、オンライン会見で意気込みを語った。

体を張る芸風を持ち味とする尾形が、「素数」「フェルマーの最終定理」「ポアンカレ予想」「連続仮説」など難解な数学の世界を“ギャグ封印”で解説する異色の知的エンターテインメント番組。

中高大とサッカーのスポーツ推薦で進み「受験したことがない」という尾形は、出演依頼に「100%ドッキリだと思った」。また「NHKも数学も、どっちも俺の遠いところにあるので…。本当なんだと知ってまたピリッとしました。うれしかったです」と話した。

制作統括の井手真也氏から「内容が難しいので、伝える情熱を持った人にお願いしたいと思った。ドッキリ番組で気の毒なほど一生懸命やる、あの情熱を数学に注いでほしい。尾形さんのために作った番組」と絶賛されると大喜び。「スポーツしかやっていなかった僕が『数学面白い』となって、柔らかく伝えるのが僕の使命。この番組をきっかけに数学を目指す人が出て、世界に出た時に僕のおかげと言われたい」。

収録の前にはディレクターらと勉強会もしており、「体を動かす仕事しかしていないので、頭が疲れるって初めて知りました。体を動かしているより疲れる」。有名な数学者たちの生きざまに触れ「数式を考えた数学者はそこだけに人生をかけていて、そういう人生が面白い。数学が好きになった」。

また「知らないことを吸収するスポンジ状態。新しい自分が開けた感じがします。知的な部分がゼロだったので、知的な部分を出していければいいな。数学者を目指すかも知れない。おれも証明したいっす」。ギャグ封印としながらも、最後は「見てくださいね。サンキュー!」と持ちギャグで締めていた。