上川隆也主演のテレビ朝日系ドラマ「遺留捜査」(木曜午後8時)の第3話が28日に放送され、平均世帯視聴率が8・6%(関東地区)だったことが29日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は4・8%だった。

遺留品にこめられた最後のメッセージに耳を傾け、被害者の思いと事件の真相に迫る糸村聡刑事(上川)の活躍を描いた人気シリーズの第7シーズン。テレ朝の看板ドラマ枠「木曜ミステリー」は今作の放送で終了となる。

第3話では…。

人通りの少ない路地で、若い男性の遺体が見つかった。“特別捜査対策室”のリーダー佐倉路花(戸田恵子)は、被害者の顔を見てがくぜんとする。佐倉が少年時代に逮捕した山下駆(入江甚儀)だったのだ。窃盗の常習犯だった山下はその後、少年院に収容されたが佐倉の支援もあって更生。現在は清掃作業員として働いていた。遺留品を調べた糸村(上川)は、山下の財布の中からキャラクターが印刷された古いカードを見つける。それはかつて子どもたちの間で大ブームを巻き起こした、チョコレート菓子のおまけだった。

まもなく、事件当日、現場近くの料亭で山下が“見合い”をしていたという情報が浮上する。だが、確認したところ、料亭にいたのは山下ではなく、出版社の若き副社長・井野脇透(入江甚儀・2役)だと判明する。

井野脇と対面した糸村たちは2人がうり二つなのに驚く。実は、2人は双子の兄弟だった。井野脇によると、兄弟は幼いころ施設で暮らしていたが、自分だけが出版社を経営する夫婦のもとに引き取られたという。もしや過去の確執からトラブルとなり、井野脇が山下を殺害したのか。

糸村は遺留品のカードから、事件の奥底に潜む真実を導き出していった。