大手芸能事務所のサンミュージックは28日、「大阪で生まれた女」で知られるシンガー・ソングライターのBORO(68)と、8月1日付で業務提携を結ぶと発表した。

BOROは兵庫県伊丹市出身で、高校卒業後の1972年(昭47)に上京し、日本声専音楽学院ジャズ科で、ムッシュかまやつさんの実父ティーブ釜萢(かまやつ)さんに師事し、ジャズとボーカルを学んだ。その後、大阪・北新地でギターの弾き語りをしていた中で、内田裕也さんに見いだされ、プロデュースされて79年6月1日にシングル「都会千夜一夜」でメジャーデビューした。同8月1日には、作詞、作曲したセカンドシングル「大阪で生まれた女」をリリース。大ヒットし、同年の第12回有線大賞最優秀新人賞を受賞。同曲は、BOROよりも先に萩原健一さんが、79年にリリースしていた。

シンガー・ソングライターとして活動する傍ら、近藤真彦、沢田研二、森進一、八代亜紀、雪村いづみ、島田紳助さん、梓みちよさん、根津甚八さん、松田優作さんら、多数のアーティストに楽曲を提供し、音楽プロデューサーとしても活躍。90年からは活動拠点を大阪に戻し、94年11月1日に自身のレコード会社「BBB Records」を設立。04年に専用スタジオ「BOROの音符工房」を神戸市に落成した。

今年、デビュー43年を迎え、サンミュージック出版と業務提携を結ぶ。9月には配信シングル「COMEDIAN」のリリースも予定している。