俳優、テレビ朝日系クイズ番組「100万円クイズハンター」の司会者として活躍し、今年4月16日に老衰のため85歳で亡くなった柳生博さんのお別れの会・セレモニーが30日、柳生さんがオーナーを務めた山梨県・八ケ岳倶楽部で行われ、フィギュアスケート元世界女王の安藤美姫さん(34)がビデオメッセージを寄せた。

10代の頃、野辺山スケートリンクでのトレーニング帰りに、初めて柳生さんと出会ったという安藤さんは「柳生さんはいつものようにテラスでワイン片手に座っていて、私が本を持って行って『サインしてください』と言ったのがきっかけです」と明かした。

その上で「毎年ここに足を運ぶ度に気さくに話してくれたのを鮮明に覚えています。私も大変な時期があって、落ち着ける場所がなかった時に柳生さんに出会って、八ケ岳倶楽部でフルーツティーを飲みながらリラックスする時間が、元気をもらって、またフィギュアスケート頑張ろうと思わせてくれました。当時の癒やしの場が八ケ岳倶楽部と、柳生さんでした」。

また、亡くなる前に対談したという安藤さんは「笑顔一杯の柳生さんが、私の中でも柳生さんです。柳生さんの姿は見えなくても、私も八ケ岳倶楽部に来て、同じ空の下、寂しいときは空を見れば柳生さんがいると思って、力をもらった思い出を忘れずに、夢に向かって頑張ろうと思います。ありがとうございました」と故人をしのんだ。