27日から放送している日本テレビ系「24時間テレビ45」で、今年限りでコンサート活動からの引退を発表している加山雄三(85)が自身が作曲した番組テーマソング「サライ」を披露した。

加山にとっては同番組でサライを披露するのも今回が最後となる。フィナーレに先立って午後4時ごろにステージに上がり、まずは「旅人よ」(66年)、「君といつまでも」(65年)を披露。最後に作詞を務めた谷村新司もステージに上がり、「サライ」をデュエットで歌った。

同曲は「24時間テレビ」の第15回目(92年)の放送を記念して制作し、30年間に渡って番組を彩る楽曲として歌われてきた。加山は番組内で放送された今回のメインパーソナリティーを務める嵐の二宮和也との対談の中で、同曲が歌い続けられていることに「自分の分身のようなものだからね。こんなうれしいことはないよ。それをみんながいいと思って歌ってくれることは最高に幸せだね」と語った。

コンサート活動から退くことを決断した理由については「体が具合悪くなって倒れちゃって、復活してまず何が良かったか、歌が歌えたこと。これはすごいありがたいなと思って」と語り「じゃあどっかでケリをつけないといけないなと思ったよね。歌えたから、これは最後を飾らなくちゃなという気持ちが生まれました」と思いを明かした。

加山は「サライ」を歌唱後、「多くの方に支えられて今の僕があってたくさん愛と幸せを本当にありがとうね。これからもよろしくお願いします」と観客へあいさつ。谷村は「感無量でした。みなさんの愛をたくさん感じてすごく幸せでした」と涙を流した。