女優米倉涼子(47)が英国の故ダイアナ元皇太子妃への憧れを語った。5日、都内で行われた同妃の初ドキュメンタリー映画「プリンセス・ダイアナ」(9月30日公開)と「スペンサー ダイアナの決意」(10月14日公開)をPRするダイアナプロジェクト・キックオフイベントに出席。「生き方や決意などやってきたことがものすごく女性から見てかっこよすぎて。尊敬しています」と語った。

米倉は13年に同妃の半生を描いた映画「ダイアナ」で、ダイアナ役の日本語吹き替え版の声優を務めた経験もある。当時も「二つ返事でやらせていただいた」と振り返り、今回の映画の感想についても「自分を見つめ直すいい機会になったなと思います。頑張る女性や、頑張っているけど勇気をもらいたい人たち、世界中の人に見てもらいたいですね」と語った。

この日はダイアナ元妃も愛したとされる総額1億円のパールジュエリーを身につけた艶やかな黒いワンピース姿で登壇。20歳でロイヤルファミリーへと入った同妃と自身を比べ「私は学生が終わったくらいで、モデルをやり始めて、ファッション誌で一生懸命お姉様たちのポーズを覚えてまねしていました。キャンペーンガールで全国を回ったとかもしていましたね」と語り「国は背負えませんね」と苦笑いした。

「プリンセス・ダイアナ」のエド・パーキンズ監督からのビデオメッセージも流され、「会った時に感想を教えてください」と呼びかけられた。米倉は「これ、今度お会いできるってことですよね?」とおどけて笑いを誘い、「彼女が亡くなったあとにたくさんの人たちが献花する姿を思い出しました。彼女が発した言葉や行動がまだまだたくさんの人に受け継がれて、彼女についていこうと思う人たちがまだまだたくさんいて。それって亡くなった後も影響されている方たちがとても多いからだと思うんですよね。パイオニアみたいな部分もあるのかな」と思いをはせた。

イベントのスペシャルMCを務めた映画コメンテーターのLiLiCo(51)らからはダイアナ元妃と米倉の共通点を指摘される場面もあった。米倉は「いやいやいや」と謙遜しつつ「基本的に私の道は私が決めると言いながら泳がされているだけなのかもしれませんが、そういう思いが出やすい方なのかなとは思います。今のお仕事とか、海外に行きたいと思ったり。普通は思いつきもしないことを思いついていけている時は生きていけているんだなと感じますね」と語った。

米倉はテレビ朝日系ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズが大ヒットするなど国内で女優としての地位を築いたほか、12年には米ブロードウェーミュージカル「CHICAGO」にアジア出身俳優として初めて米国人の役柄の主演として出演。以降、2度の再演も果たし、12月にはブロードウェーデビュー10周年を記念した4度目の出演となる来日公演も控えている。

米倉はLiLiCoからこうした活躍についての話題も振られ、20歳でロイヤルファミリー入りしたダイアナ元妃に絡めつつ「自分も若かったんだと思います」と笑顔で応じていた。