俳優平埜生成(29)、戸塚純貴(30)が9日、大阪市内でパルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW ヴァンプショウ」の大阪公演(10、11日、大阪・森ノ宮ピロティホール)の会見を行った。

「VAMP-」は92年に初上演された三谷幸喜氏作のホラーコメディー。NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」ではヒロインひなたの上司で、映画村の職員・榊原誠を演じた平埜は「笑いの聖地・大阪でコメディーをやるハードルの高さがあるが、笑いがすべてを解決できる、そういう空気感のある大阪が大好き。怖さはあるけど、受け入れてもらえるだろうという安心感もある」と話した。

すでに東京公演は終えているが、戸塚は「ホラーコメディーというジャンルだが、お客さんといっしょに作っている感じがある」と話し、観劇した三谷氏からは「申し訳ない。30年前に好きな人たちだけで遊びで作った台本。みなさんがこんなにしっかりとやってくれているとは…」と出演者に“おわび”があったというが、戸塚は「古き良きエネルギーを感じる作品です」と勢いを感じ、演じているという。

平埜は「ゾクゾクする要素もつまっている。極限状態に追い込まれた人たちがどうやって会話がすれ違っていくのか。追い込まれたからこそ、いい人が悪い選択をしてしまう。そういう人間のおもしろさがつまっている」と三谷作品の奥深さを語った。

物語は、うっそうとした森に囲まれた山間の駅にたどり着いた5人の青年と1人の女性が出会う。実は青年たちは吸血鬼たち…。

大阪で吉本新喜劇をみたいという戸塚は吉本新喜劇ゼネラルマネジャー(GM)の間寛平のギャク「血ぃ吸うたろか」を「知ってますよ」とニヤリ。笑いの聖地・大阪でとっておきの“アドリブ”が飛び出すかも。

11日の大阪公演は配信もされる。