7日に日本デビューした、日中韓9人組ガールズグループKep1er(ケプラー)が11日、千葉・幕張メッセで、日本デビューショーケース「FLY-UP」を行った。10~11日で全3公演を開催し、計2万人を動員した。

会場が暗転し、いよいよ初対面の時間が近づいてきた-。「Kep1ian」(ファンの通称)の心臓は「<歌詞>Ra pa pa pam」だ。正面に9人の影が見えると、抑えきれない悲鳴が漏れた。そして9人にスポットがあたり、韓国のデビューミニアルバムのタイトル曲「WA DA DA」の日本語バージョンを披露した。

日本のファンの前での初パフォーマンスに、リーダーのユジン(26)は「日本で新しいスタートを切ると思うととても緊張しましたが、(前日の)初公演を終えたら実感がわきました」と日本デビューをかみしめた。

日本デビューショーケースは、もともと2日間で2公演を開催予定だったが、先行受付に申し込みが殺到。急きょ1公演を追加したが、チケットは3分で完売した。ダヨン(19)は「追加公演が決まったと聞いてとても感動しました。なので、もっと頑張って準備しました。この場をいっぱいにしてくれたみなさん、ありがとうございます」と感謝した。

同グループは、韓国のオーディション番組「Girls Planet999:少女祭典」から誕生。「Girls-」は、応募総数1万3000人の中から日本、韓国、中国の3地域で行われたオーディションを通過した各国33人、合計99人が参加。累積投票数1億297万票の視聴者投票の結果、9人がメンバーに選ばれ、今年1月3日に韓国デビューした。

公演では、同オーディションのシグナルソング「O.O.O(Over & Over & Over)」もパフォーマンス。チェヒョン(20)は「私たちのスタートの曲です。日本デビューショーケースでも初心を忘れないようにと、原曲バージョンをそのままお見せしました。みなさんの前で歌えて感慨深いですし、本当に胸がいっぱいです」と、言葉に力を込めた。

他に「Up!(Japanese ver)」、「Daisy」、そして日本デビューシングルのタイトル曲「Wing Wing」を披露。シャオティン(22)は「皆さんにも気に入っていただけたらうれしいです」と話し、ヨンウン(17)は「みなさんがいたら、私たちはどこへでも走って行きます」と羽ばたいていくことを約束した。

限られた時間の中で、パフォーマンス中にもハートや愛嬌(あいきょう)を振りまくなど、日本のファンとの初対面を楽しんだ。ヒュニンバヒエ(18)は「私たちだけで作るステージじゃなくて、一緒に皆さんと呼吸できるステージだったので、もっと良かったと思います」。イェソ(17)は「みなさんと一緒にいるから、時間がたつのが早いです。次はもっと長く楽しく過ごせたらいいですね」と再会を約束した。

日本人メンバーのマシロ(22)、ヒカル(18)は、初の凱旋(がいせん)公演となった。ヒカルは「韓国にいる時はいつも他のメンバーが助けてくれたので、日本では私が支えてあげられるように頑張りました」とし、「私たちのスタートを一緒に過ごしてくださり、ありがとうございます。これからも一生一緒にいましょう!」。

マシロは「みなさんのおかげで、すごい力がもらえました。これが追加公演というのが本当に信じられないくらい、たくさんの方が来てくださって、本当にありがとうございます。私たちもこれからもっと日本で活動を頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします」と呼びかけた。

韓国をはじめ、海外での公演も成功させている9人。多忙の中でも一生懸命日本語を勉強し、ゆっくり時間をかけファンに感謝を伝えた。その様子を見たファンからは、温かい大きな拍手が送られた。【佐藤勝亮】