19日に執り行われる英国のエリザベス女王の国葬に参列する各国要人が続々とロンドン入りする中、チャールズ国王とカミラ王妃がバッキンガム宮殿で前夜に主催するレセプションにヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻が招待されていないことが分かった。

ヘンリー王子夫妻は招待されておらず、出席することは期待されていないと関係者のコメントを英テレグラフ紙が伝えている。レセプションには、バイデン米大統領夫妻やマクロン仏大統領、カナダのトルドー首相を含む各国の首脳陣や各国の王室メンバーに加え、英王室からもウィリアム皇太子夫妻ら公務を行っている現役メンバーも出席を予定しているという。

同紙によると招待者には今週初めに招待状が送られており、ヘンリー王子夫妻も招待を受けることが期待されていたが、「出席者は公務を行っている現役メンバーに限定する」と告げられたといい、理由は不明ながら2020年に公務から退いている夫妻は招待者リストの対象外と見なされた可能性がある。夫妻の出席を巡っては情報が錯綜(さくそう)していると同紙は伝えており、混乱の原因は夫妻と王室のコミュニケーションがうまくいっていないためだと示唆した。

慈善団体のイベントに出席するため英国の滞在中だった夫妻は、8日に女王が死去したことを受けて帰国予定を変更し、19日の国葬まで滞在を延期している。夫妻は、13日に女王のひつぎがバッキンガム宮殿に到着した際にはチャールズ国王やウィリアム皇太子らと共に出迎えていた。しかし、翌日にウェストミンスター・ホールにひつぎが安置された後に行われた礼拝では、退場時に夫妻が手をつないでいたことが王室のプロトコル(儀礼)違反だとして物議を醸していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)