国内外の若手監督が手がける作品を紹介する「なら国際映画祭2022」が19日、奈良市内で開幕した。大型の台風14号の影響で、ゲスト出演を予定していた俳優永瀬正敏、別所哲也は奈良入りできなかった。また同日午後6時から春日大社で予定している「“祈り”のレッドカーペット」は開始時間を繰り上げを検討、規模を縮小する方向で調整している。

台風14号が接近する中での開幕となったが、東大寺総合文化センター金鐘ホールでは、奈良を舞台に映画を制作する「NARAtive(ナラティブ)」の8作品目となる「霧の淵」(村瀬大智監督)が上映され、同作品に出演した女優水川あさみ(39)が舞台あいさつに登壇した。

川上村を舞台に旅館を営む家族を描いた作品。撮影は川上村に実在する旅館など行われた。

主人公の母で旅館の女将(おかみ)役を演じた水川は「シイタケを採りに行ったり、シイタケを焼いて食べたりした。こういうように映画が撮影できるといいなと思った。とってもぜいたくな時間だった」と振り返った。

河瀬直美監督(53)がエグゼクティブディレクターを務める「なら国際映画祭」は、2010年から2年に1度開催され、今回が7回目。奈良市ならまちセンターなど5カ所で約40作品が上映される。

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