テレビ東京の10月期連続ドラマとして秋元康氏(64)企画・原作の「警視庁考察一課」(10月17日開始、月曜午後11時6分)が制作されることが23日、わかった。“事件の考察”を専門とする部署が舞台の刑事ドラマ。「考察一課」に配属されるベテラン刑事役には船越英一郎(62)山村紅葉(61)西村まさ彦(61)高島礼子(58)名取裕子(65)内藤剛志(67)といった経験豊富な名優たちが集結することも明かされた。

コメントを寄せた秋元氏は、自身が企画・原案を担った19年放送の日本テレビ系ドラマ「あなたの番です」で巻き起こった、事件の犯人をめぐる考察ブームからヒントを得たと明かした。「その鋭い考察に、僕たち、制作スタッフは驚きました」と当時を振り返り、「もし、警察の中に、実際に『考察課』なる部署があったら、どういう捜査員たちが、どんな風に事件を考察するのだろう?と考えたところから、企画しました」と語った。

豪華な共演陣についても触れ「その『考察課』に、かつて2時間ドラマで活躍したすご腕の刑事たちが集結していたとしたら?個性派の名優たちが一堂に会した新感覚刑事ドラマをお楽しみください」と結んだ。

出演が発表された6人の役名は、芸名に似た名前がつけられている。キャスト陣もコメントを発表し、考察一課長の船越慶一郎役を務める船越は「流行を文化にまで昇華させる希代の創造主、秋元康氏によってもたらされた考察ブーム。視聴者の皆様のその考察魂に2時間ドラマアベンジャーズが挑みます」と意気込み「しかもコメディー!共演者はかつて数多くのサスペンスドラマを共に創り続けた戦友、盟友ばかり。セルフパロディーに挑める幸せをかみしめつつ、皆様との考察バトルを大いに楽しみたいと思っております。ぜひご覧下さい」とした。

元敏腕刑事、山村楓役の山村は「『えー!私でいいの?アッ!何かのドッキリ番組に違いない』。お話をいただいて他の主演のお名前をうかがった時は驚き、ドッキリ番組だと思ってキョロキョロカメラを探しました」とオファーを受けた時の様子を振り返り「だって他の5人の方は連ドラ・2時間サスペンス・映画・舞台などで主演を務め数々の賞を受賞されているそうそうたるメンバーなのに私ったら…。でも、皆様何度となく共演させていただいていますが、役づくりの熱心さなど“さすが!”と敬服致しますし、気さくで現場を明るくしてくださる方ばかりなので撮影がとても楽しみです。脚本を読ませていただき、“素の山村紅葉”のキャラクターにかなり近いので楽しんで演じさせていただきたいと存じます」と力を込めた。

元サイバー捜査班の西村まさ雄役の西村は「普通の刑事ドラマとは少し違った切り口になるということで、その部分でも楽しんでいただけるのではないでしょうか。もちろん若い世代の視聴者の皆様にも、会話劇ならではのおかしみが届けばなおうれしいです。と、結局は広く見ていただきたいということになるのですが…。ご覧になる皆様に喜んでいただけるよう、精いっぱい務めさせていただきます」とした。

元マル暴、元鑑識の高島誠子役の高島は「とっても楽しみです。今まで経験のない、本当にこの内容で演じるのかと、脚本を読ませていただいた時は驚きと期待でワクワクしました」と喜びを語り「船越さん皆さん、過去に何回も共演していてどの作品にも全力で臨まれるので、今まで以上にきっと気合を入れて来られるかと私も力が入ります。実は、名取さんとは初共演で以前から映画とかたくさん見ていて憧れの先輩なので緊張もありますが楽しみです。まさかの、本名に限りなく近い役名で呼ばれると素になってしまうような気がします。が、こんなドラマやってみたかったです。これまで刑事ドラマを楽しみに見てこられた方は、メンバー、そしてドラマの展開にとても驚かれると思います。楽しみにしていてください」と語った。

考察官の傍ら「犯罪専門家」の肩書で、テレビのコメンテーターやタレントとしても活躍する名取悠役の名取は「テレ東ならではの企画だな!と思いました。『あの人は今』にならないよう、新しい『高齢アイドル』を目指して楽しみたいです!」と意気込み「皆さんどんな熟した大人になっているか楽しみです。役名が芸名に似ていて、今まで演じてきた“役”のパロディーですが、私自身とはかなり違うので戸惑っています。”役”の中に新たな発見がありますように!見てもらえれば、絶対クスッと笑えて癒やされる楽しいドラマになると思います。若い方や、過去のドラマを見たことのない方にも昭和の魅力を知ってもらえたらうれしいです」とつづった。

考察一課所属ながら京都で過ごしている内藤昌志役の内藤は「荒っぽい表現で申し訳ありません。この企画のお誘いを頂いた時、頭にひらめいた言葉は『やばい、俺、楽しすぎる!!』でした。裕子ちゃんを新選組隊士の目で見つめ、礼子ちゃんとは大志を抱いて海を渡り、紅葉さんと京都で対決した時、彼女は悩める女性の家の代表で、西村君とは江戸の時代から、時には兄弟、時には敵味方で、船越君とは各地を走りまわり、たくさんの事件を一緒に解決してきました。大切な俳優仲間であり、僕は彼らの大ファンです。なんと豪華なキャスティング」と出演に喜びを爆発させた。続けて「他では絶対に見られない共演を砂かぶりで見ることができる。いや僕もその土俵に上がらせてもらえるらしい。秋元さん、お声をかけていただき本当にありがとうございます。もう1度だけ言わせてください『やばい、俺、楽しすぎる!!』」と締めくくった。