英王室作家ケイティ・ニコル氏の著書「ザ・ニュー・ロイヤルズ」が4日に出版され、英国のチャールズ国王が義娘の注目に嫉妬したり、ヘンリー王子の妻メーガン妃に「タングステン」とあだ名をつけて呼んでいたことなどが暴露された。

エリザベス女王の死去後、王室の新たなゴシップネタとなりそうな話題が満載の本書で、チャールズ国王が息子ウィリアム皇太子の妻キャサリン皇太子妃の衣装が自身の仕事ぶりよりもメディアの注目を浴びることにいら立ち、ウィリアム皇太子との緊張につながったこともあったと、知られざる義娘との確執がつづられている。

そんな焼きもちは、妻であったダイアナ元妃に対してもかつて抱いていた感情で、勤勉で常に王位継承者であることを真剣に受け止め、意識してきたチャールズ国王にとって、妻がファッションセンスで人気を博した時も、それが理解できす、自分よりも妻の美しさが注目されることが解せなかったことなども明かされているという。一方で、皇太子夫妻の3人の孫たちと頻繁に会わせてもらえないことに傷ついていると、良きおじいちゃんの横顔も紹介している。

また、ヘンリー王子と結婚する前のメーガン妃についても、そのタフさと回復力からダイヤモンドに次ぐ硬さを持ち、スウェーデン語で「重い石」という意味がある金属「タングステン」から取ったあだ名で呼んでいたという。

同書では他にも、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃夫妻が、メーガン妃を意識するようになったきっかけについても明かされている。それはヘンリー王子と結婚する前の2018年2月に英ロンドンで開催されたロイヤル・ファンデーション・フォーラムに4人が初めてそろって出席した時のことだったという。メーガン妃はヘンリー王子と共にメンタルヘルス・キャンペーンを大成功させており、洗練され、情熱的で面白く、テレビの世界で培ったスキルをすべて使って自分の主張を展開する自信にあふれる姿を目のあたりにし、当時次男ルイ王子を妊娠中だったキャサリン妃も「目が覚めた瞬間だった」と関係者の証言を紹介している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)