板谷由夏(47)が8日、東京・新宿K’sシネマで行われた17年ぶりの主演映画「夜明けまでバス停で」(高橋伴明監督)公開記念舞台あいさつに登壇。役作りのためにモツ鍋店でアルバイトしたものの「誰も気付かなかった」と笑いながら明かした。
映画は20年冬に東京・幡ヶ谷のバス停で寝泊まりする、あるひとりのホームレスの女性が、突然襲われてしまう事件が発生。高橋伴明監督が「今、これを世の中に発信しなければ」と、事件をモチーフに映画化した。板谷は焼き鳥屋で住み込みアルバイトとして働いていた北林三知子を演じた。
板谷は、実際の事件について「当時、ニュースとして、幡ケ谷は身近なのでビックリしたし、演じることが決まってから、ひもときましたけど、本当にどこでもいらっしゃるような、どの女性にも共通項があると思う。どうして、バス停で寝泊まりすることになったのか…自分なりに解釈したけれど難しかった」と語った。
次に、役作りについて「もつ鍋屋さんでバイトしましたが、誰も気付かなかった」と明かした。監督50周年を迎えた、高橋伴明監督(73)からは「お前、誰にも気付かれないのは寂しいな」と言われたという。
板谷は「元々、居酒屋でバイトの経験がないので、所作を入れ込みたかった。でも、そこで働く女性と出会えたことが大きかった。皆さん、お昼にも働いたり、それぞれのことを背負っていた。そういう方と、仲良くなれたことが大きかった」と振り返った。
「夜明けまでバス停で」は、20年11月の深夜。大道路沿いにあるバス停の細いベンチに、うつむくように腰をかけた北林三知子(板谷由夏)が仮眠をとっている。三知子は焼き鳥屋で住み込みアルバイトとして働いていたが、コロナ禍で仕事と家を同時に失ってしまう。ファミレスや漫画喫茶も閉まり、途方に暮れる三知子の目の前にはバス停があった。そこに、コンビニ袋を下げた男がやってきて、生け垣から石を拾い袋の中に入れる。男は三知子のすぐ前で立ち止まり、コンビニ袋を頭上に振り上げた。
舞台あいさつには、三知子の働いていた居酒屋の店長・寺島千春役の大西礼芳(32)石川マリア役のルビー・モレノ(57)派手婆役の根岸季衣(68)も登壇した田中裕子。



