日向坂46齊藤京子(25)が、シングル初センターを務める発売中の新曲「月と星が踊るMidnight」にかける思いを語った。プレッシャーがかかるポジションだが、口から出るのは喜びやポジティブな言葉ばかり。異例とも言えるような前向きな姿勢で、「天職」と言い切るアイドル道をまい進する。

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初センターが発表された瞬間は「素直にうれしいという気持ちでいっぱいでした」という。「7年目にして、初めての表題曲センター。ずっと活動してきたし、いまさら不安なものもないな、と思えます。プレッシャーもなくて、シンプルにうれしい」ときっぱり。日向坂46に限らず、多くのアイドルグループでも大きな責任や重圧が伴うことの多いポジションだが、極めて前向きに捉えている。

9月に名古屋で行われた全国ツアー初日公演で、「月と星が踊るMidnight」をサプライズ初披露。センターも解禁された。「ファンの方々の反応を見て、涙をこらえるのに必死で声が震えました。お祝いのメッセージもたくさんいただいて、感動しました」と振り返った。

同曲は、壁にぶつかっても諦めずに前進するような思いを歌った力強いナンバー。「今までの私たちのことを示しているようにも読み取れて、歌詞を見た時は衝撃と感激でいっぱいでした。(作詞の)秋元(康)先生がずっと頭の中をぐるぐる回っているような感じです」と笑顔を見せた。

学生時代からめったに泣かなかった。「メンタルは強いと思います」とニッコリ。多忙な中センターも務め、スタッフから心配されることがあるが「センターを任されてから、毎日が充実しています」とケロリ。「やっぱり憧れていたというか、いつかやってみたいって思っていたのかな、って感じます。落ち込んだ時にからいものを食べることが多いんですけど、この期間は1回も食べてない。幸せです」と言い切った。

同曲は発売初週で42.9万枚を売り上げ、1日発表のオリコン週間シングルランキングで1位に。快進撃を続けるグループの中心にいる。「今の目標は言葉にするとシンプルで、『もっと有名になりたい』です。日向坂46を知らない人がいなくなるような時代を作りたいです」と力を込めた。

「アイドルというのが、私の天職なので。センター期間を通じて、もっと日向坂46にいたいとさらに思いましたし、もっとおひさま(ファンの愛称)の方を増やしていきたいです!」

7年目の初センターもまだまだ通過点。遅すぎることはない。【横山慧】

◆齊藤京子(さいとう・きょうこ)1997年(平9)9月5日、東京都生まれ。16年5月、けやき坂46(現日向坂46)に一期生として加入。キャッチフレーズは「ラーメン大好き齊藤京子」。ファッション誌「ar」レギュラーモデル。愛称「きょんこ」。テレビ朝日系「キョコロヒー」(月曜午後11時45分)MC。155.5センチ。血液型A。