「御堂筋ランウェイ2022」と「大阪・光の饗宴2022」が3日、大阪・御堂筋で開催された。大阪のメインストリートを歩行者天国にする毎年秋恒例のイベント。今年は4年ぶりにダウンタウンが登場し、夜にはオリックスの優勝パレードも開催されるとあって、大勢でにぎわった。
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昼の部で行われた「ランウェイ」では、コブクロが25年大阪・関西万博のオフィシャルソング「この地球(ほし)の続きを」を披露し、会場のボルテージを上げた。続いて、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の人気キャラクターによるパレードや、東京五輪男子20キロ競歩銀メダリストの池田向希(24=旭化成)らと芸能人チームによる競歩対決などが行われた。
中でも盛り上がりを見せたのは、ダウンタウンの登場だった。御堂筋南側の「新橋」交差点付近から、714メートルをパレード。2人の移動にあわせるように、北へ向かう観客の姿も見られた。四方八方から観客のカメラが向けられ、2人の関西凱旋(がいせん)に会場がおおいにわいた。
夜の部「光の饗宴」では御堂筋のイルミネーション点灯式を開催。光のともった御堂筋で、オリックス・バファローズが優勝パレードを行った。
ストリートは「推し」のユニホームを着たファンで埋め尽くされる。鮮やかな光の中、側道のオリ党からは大きな拍手が送られた。
この日は昼の部、夜の部で動員数をわけてカウント。ともに30万人が訪れるにぎわいとなった。昼の部では540人、夜の部で1280人の厳重な警備体制をとっており、夜の部は韓国の雑踏事故を受け200人増員したという。
厳重な警備体制ゆえ、歩道を歩いていても、全く進まない「渋滞」となる時間帯も生まれ、いら立ちを見せる歩行者の姿も一部では見られた。
混雑もあったが、約5時間にわたり、お祭りでにぎわったこの日。近隣のビルから様子をのぞく会社員の姿も見られ、その盛り上がりを物語っていた。【波部俊之介】