9月30日に72歳で亡くなった落語家三遊亭円楽さんのお別れの会が2日、都内で開催された。

日本テレビ系「笑点」メンバーの林家木久扇、三遊亭好楽、三遊亭小遊三、春風亭昇太、桂宮治が参列し、林家たい平は司会を務めた。落語協会会長の柳亭市馬、かつて円楽さんの弟子だった伊集院光、漫才コンビおぼん・こぼん、サンドウィッチマン、超党派落語議員連盟の小泉進次郎元環境相、瀬古利彦氏、藤浪辰爾ら約600人が参列した。会の最後には遺族を代表し、長男で落語家、声優の会一太郎があいさつした。

祭壇は「笑点」でのイメージカラーの紫を基調に、8000~9000本の花で彩られ、花に囲まれるように遺骨と位牌(いはい)が置かれていた。遺影の前には座布団10枚。所属事務所オフィスまめかな社長の植野佳奈氏は「座布団10枚取る機会が少なかったのでお贈りしました」と話した。

笑顔の遺影は昨年の東京・国立演芸場の8月中席で撮影されたという。献花の花は色とりどりで、植野氏は「笑点メンバーの着物の色をそろえました。メンバーに囲まれ、座布団10枚もらって幸せ、ということです」と説明した。

寄席をイメージし、ステージにはあいさつ者のめくりが用意され、出ばやしが流れる演出。

にぎやかなお別れ会を終え、昇太は「円楽師匠を明るくお送りしたいと思っていた。穏やかにお送りできて良かった。亡くなられたことは残念ですが、みんなで力を合わせて頑張っていきたい」と話した。

伊集院は「(亡くなったことが)衝撃的すぎて、まだ頭の整理整頓がついていないのですが、明るくやってくれたおかげで、ちょっと前に進める感じはしています」と語った。

一太郎は「家でもいつも何かやっていた。唯一、飯の時にしゃべれた。(亡くなって)やっと休めるんだなと思った」と、仕事一筋だった父をねぎらった。