ジャニーズWESTの小瀧望(26)が総合司会を務めた「第40回サントリー1万人の第九」が4日、大阪城ホールで行われた。

総監督・指揮者の佐渡裕氏(61)、ピアニスト角野隼斗と取材に応じ、公演を通して受けた思いを振り返った。

ベートーベンの交響曲第9番(通称第九)を1万人で歌うという同公演。同ホールが完成した1983年以降、毎年12月の第1日曜日に開催されてきた。

ジャニーズ事務所所属のタレントとしては18年のTOKIO国分太一以来となる総合司会の大役。

「お話をいただいた時は、『本当にぼくですか?』とびっくりした。本番始まって、僕の紹介があったときにドッキリじゃないと確信しました」と笑顔で話した。

20年、21年はコロナ禍で合唱団の参加が難しかったなか「歌声動画投稿」という形で公演。今年は3年ぶりに2000人の合唱団を迎え入れて開催した。リモートでの合唱や投稿動画など、さまざまな形で、のべ1万2000人での合唱となった。

小瀧は「合唱の素晴らしさ、第九の偉大さみたいなものを目の当たりにした。僕にとっても人生において大きな一日でした」と公演を振り返った。

動画を通じてドイツ語での合唱にも参加。

「僕のキーが誰もが聞いたことのある、第九のキーじゃないんです。だから、メロディーから覚え直さないといけないのが大変だった」と苦戦ぶりを語った。ドイツ語の歌詞について「発音や言葉はやっぱりすごく難しかった」と話した。

同公演では角野とギタリスト布袋寅泰(60)がゲスト出演。佐渡氏の指揮のもと「ラプソディー・イン・ブルー」を演奏した角野は「内側から自然と湧き上がるものがあった。刺激がたくさんありました」と語った。

今回の第九第1~3楽章では布袋のギターアレンジを加えて演奏された。

ロックとクラシックのコラボに佐渡氏は「コラボって結構滑るんです。けど布袋さんは本当に見事な人。本当に気持ち良かったですね」と絶賛した。

同公演の様子はTBS系の特別番組「1万人の第九 LIFE is SYMPHONY~歌って、世界中をしあわせにしよう~」(17日午後4時から、全国28局)で放送予定。

同番組でもメインパーソナリティーを務める小瀧は「クラシックが素晴らしいもので、合唱をみんなで歌うことの楽しさが放送を見てもらえば伝わるはずだと思う」と語った。【波部俊之介】