市川新之助(9)が5日に初日を迎えた「十二月大歌舞伎」(26日まで、東京・歌舞伎座)の「毛抜」に出演、史上最年少で粂寺弾正を演じた。

愛嬌(あいきょう)、ユーモア、荒事の力強さも必要な役。堂々と演じきり、花道での「どうやらこうやらこの大役、本日おいでのいずれも様のおかげにて、なんとかの相つとめましてござりまする」とのせりふに、大きな拍手が寄せられた。父市川團十郎はブログに「よくやった、と思います」と記した。2カ月連連続の「十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」の2カ月目の初日。