石原良純(60)が7日、都内で行われた 令和4年度「ゆうもあ大賞」表彰式で同賞を受賞した。その壇上で、2月に亡くなった父慎太郎さんとともに過ごした、ここ2年のエピソードを披露した。

良純は「今年は、個人的な話ですが、2月にうちの父が亡くなりまして。あのような父だったんですけど、ここ2年、伏せている時に看護師さんがいろいろ、やっていただく中、私が事務長をやっていた。止めなければいけないことがあって、大声で怒鳴り合う、ここ1、2年になった」と振り返った。その上で、エピソードを2つ、語った

「去年の大みそか…たまたま、僕が泊まったら『寝るぞ』と。7時に寝るわけないじゃないですか? 紅白歌合戦があっても『寝る、睡眠薬を持ってこい』と。起きたら『秘書を呼べ、仕事する』と…。『こういう時だから、話をしよう』と言ったら、『父親に向かって聞いた口、たたくな』と。あまりの出来事に笑っちゃう…と書き留めた」。

「亡くなる2日前、父の部屋に行って仕事に行くわと言い、手を取ろうとしたらパーンッと払われた。葬儀…コロナで密葬で、兄が出張なので(遺骨を)僕の家に持っていったら、妻が『今日のお父さん、静かだわね』って…。うちに来たら『ビール出せ、ワイン出せ』と…静かになるもんだなと。そうして寝たら雷がダーンッと落ち、家が揺れた。オヤジがためていたエネルギーが最後に出たんだと。そんなことを、そこで習った気がします」

良純は「楽しく、面白くしようと心がけていること…あつれきは、あります、いろいろな情報が飛び込むとストレスになる」と語った。その上で「海や山に行ってストレスを発散するにしても毎日、行っているわけにいかない。一番、身近な大自然は空。空のないところはない。100キロ先を見通せるところはなかなかない。1日1度、空を見てはいかがでしょうか?」と呼びかけた。

囲み取材では、ともに受賞した高畑淳子(68)と陸上女子やり投げで7月の世界選手権銅メダルの北口榛花(はるか、24=JAL)と並んだ。改めて受賞について聞かれると「暮れにいろいろあったので、受賞でまた頑張ろうと」と笑みを浮かべた。ゆうもあについて聞かれると「どうせなら楽しく、やってみたい。朝早い、遅い、寒いとかあるけれど、今日もここに来て、高畑淳子先輩のスピーチはすごいなと。勉強になるな。アスリートの方も、しっかりされているからパフォーマンスが出来るんだと発見があった」と語った。