俳優藤原季節(29)がParaviオリジナルドラマ「ギルガメッシュFIGHT」(12月24日深夜1時15分配信開始)で主演を務めることが8日、わかった。

90年代に放送されたテレビ東京の深夜番組「ギルガメッシュないと」での実話をもとに、演出する制作側目線で「エロ」に向きあうスタッフや出演者たちの熱き物語を描く。

ディレクター役を演じる藤原は、オファー時に渡された台本の完成度の高さから出演を即決したという。役柄については「加藤は周囲から天才と呼ばれるディレクターですが、社会性があるとは言えません。皆が拍手をしている時にできない、皆の笑顔を離れたところから見つめているような人」と語り「その孤独や、彼だけが見ている景色を体験している中で、彼が比類なき番組を作り続ける原動力の片りんに触れているような気がします。非常にエキセントリックな役なのでプレッシャーがありましたが、各話の監督たちと相談を重ねながら、誰にもつかみ切ることの出できない加藤竜也を生み出せてるのではないかと思います」と意気込んだ。

さらに共演するプロデューサー役として大東駿介(36)、ドラマの宣伝大使“ギルガメファイター”として当時の番組に出演していたイジリー岡田(58)の起用も発表された。藤原は「大東駿介さんという猛り狂った演技者とガッツリ組んでお芝居をさせていただける事にも興奮しました」と喜んだ。

本家「ギルガメッシュ-」は91年から約7年間放送され、イジリーのほか、人気グラビアアイドルだった細川ふみえや飯島愛さんらが出演。裸エプロン姿で料理する「夜食バンザイ」、ささいなニュースをTバック姿で語る「GNNヒップライン」、グラドルらがボディコン姿でスポーツに挑戦する「ボディコンdeスポーツ」、下着姿の女性たちが下着の紹介と共に歌声を披露する「ランジェリー歌謡祭」など名コーナーを次々と生み出し、人気番組となった。

藤原は本家「ギルガメッシュないと」について「今の時代を生きるものとして、その全てを肯定することはできませんが」としつつ「ギルガメ制作の裏側を体験するうちに、女性にあらゆる角度からスポットライトを当て、その輝きを捉え、1人1人のストーリーをも番組にしていく熱量がすごいと思いました」と語った。ドラマでは当時の再現シーンもあるといい「スタジオ収録の撮影後は僕らでさえすごい熱気になりますから、当時の『ギルガメッシュないと』は半端じゃなかったと思います。再現される番組の出演者たちが、どんどん輝いていく様を目の当たりにし、その輝きを必死に捉えるスタッフたちの物語を全身全霊で届けなければと奮起しています。ぜひお楽しみに」と締めた。

また、同じくコメントを寄せた大東は「90年代。僕からしたら、もはやお伽噺のような浮世離れしたギラついた時代に、男たちの胸と股間を熱くさせた伝説の番組」とし「それを支えた魔王と呼ばれたプロデューサー栗田。テレビの限界に挑戦し続けたその情熱にほだされて、僕も日々、弾けるほどパンパンに膨張させた想いを込めて撮影に臨んでおります。夜な夜なブラウン管にかぶりついた皆様も、ギルガメをご存じない皆様も、本気でエロと向き合った熱き男たちの平成時代劇『ギルガメッシュFIGHT』お楽しみくださいませ」とつづった。