ジェームズ・キャメロン監督(68)が10年8カ月ぶりに来日し9日、都内のマクセル アクアパーク品川で行われた「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」(16日公開)来日会見に出席した。同作は、世界歴代最高の興行収入28億4737万9794ドル(約3559億円)を記録した2009年(平21)の映画「アバター」の13年ぶりの新作となる。

キャメロン監督には質疑応答の中で「映画と映画館の可能性の極限まで到達した作品を作り上げた。今後、映画の可能性を進化させる作品の構想や、革新的な技術開発など映画界に財産を残したいか?」との質問が出た。同監督は、17年4月に「アバター」公式SNSで、4本の続編の構想があり、全米公開が20年12月18日、21年12月17日、24年12月20日、25年12月19日と発表したことを、改めて口にした。その上で「5までアバターの続編を作る構想があり、そのために新しいツール、ソフト、技術の準備をしてきた。大きなプロジェクトとして、世界観も作って準備してきたので、それ以外に何かを作る必要はありません」と答えた。

そして、この日、ともに登壇したオーストラリアの俳優サム・ワーシントン(46)米女優ゾーイ・サルダナ(44)シガーニー・ウィーバー(73)米俳優スティーブン・ラング(70)に視線を送った。「今回は続編の第1弾。より大きな物語につながっていくが、この素晴らしい俳優たちは続編も、ずっと出演します。でも(さらなる続編の公開まで)お待ちいただかないといけない。13年は、かからないけれど…2年ずつ、届けていきたい」と主要俳優陣の続投を明言した。

「アバター」は、22世紀の地球から遠く離れた惑星パンドラが舞台。人類が先住民ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体「アバター」を操作員の意識で操ることで、有毒な大気の問題をクリアしつつ希少鉱物を採掘する「アバター・プロジェクト」に着手。元海兵隊員ジェイク・サリー(ワーシントン)は車椅子の身だったが「アバター」を得て体の自由を取り戻してパンドラに降り立ち、ナヴィの族長の娘ネイティリと恋に落ちるが、パンドラの生命を脅かす任務に疑問を抱き、星の運命を決する選択を強いられていく。

「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」は、第1作から約10年後の惑星パンドラが舞台。ジェイクとネイティリの子供たちの一家は、神聖なる森を追われて海の部族に助けを求めるが、その楽園のような海辺の世界にも人類の侵略の手が迫っていく物語。