6日に死去した“アニメソングの帝王”こと歌手の水木一郎さんが主題歌を歌うアニメ「マジンガーZ」が13日、TOKYO MXで放送され、水木さんを追悼するテロップが流された。

番組の終わりに「『マジンガーZ』の主題歌を歌う水木一郎さんがお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈りいたします。」と追悼テロップが映し出された。オープニングでは「マジンガーZ」、エンディングでは「ぼくらのマジンガーZ」と、水木さんが歌う曲も通常通りオンエア。「うた 水木一郎」という当時のクレジットも記された。

「マジンガーZ」は持ち歌1200曲以上を誇る水木さんの代表曲で、「ゼーット」の叫び声は代名詞となっている。原作は永井豪氏で、アニメ初回放送が72年のため「誕生50周年記念」として放送中で、この日は第11話だった。

水木さんは、11月に日本歌手協会が都内で開いた「第49回歌謡祭」に車いすで登場した際も「マジンガーZ」を熱唱していた。

水木さんは肺がんのため74歳で死去。所属事務所が12日に訃報を発表した。

訃報を受け、原作者の永井豪氏(77)も公式ツイッターで追悼コメントを発表。「水木さんは、『マジンガーZ』のテーマソングを大ヒットに導いてくれた恩人です。マジンガーZが、50年もの長きにわたって、人気を保ち続けることができたのは、水木さんのおかげです」などと故人に感謝していた。