乃木坂46のキャプテン秋元真夏(29)が7日、公式ブログを更新し、グループからの卒業を発表した。2月26日に横浜アリーナで卒業コンサートを行い、同日をもって活動を終了する。11年8月に加入し、日本を代表するアイドルグループの礎を築いた1期生最後の1人が、大好きな乃木坂46を離れる決断をした。

ブログでは「ちゃんと書けるか自信ないのですが、よかったら読んでください」と切り出し、「私から皆さんにお知らせがあります。2023年2月26日をもって乃木坂46を卒業することに決めました」と報告した。「卒業を決めたのは2022年の初めの頃かな」と明かした。

高3だった11年8月、乃木坂46の1期生オーディションに合格した。「親にも内緒で応募締め切り日に携帯で送ったのを今でもしっかり覚えています。まだガラケーだったかな~」と回想。「その時は受かるなんて思ってないけど、あの一歩で見える景色も自分を取り巻く環境も大きく変わりました」と振り返った。

「中学から受験をしてそこから大学までずっと女子校で、側から見たらもしかしたら、いや、言い過ぎかもしれないけど大事に育てられた箱入り娘みたいな感じで」と述懐。「両親はどの瞬間も子ども思いで一つ一つ安全な道を作ってくれて、そんな私には芸能界ではなく普通に就職する道を進んでほしかったって、オーディションに受かった時何度も言われたけれど初めて強く自分の意思を突き通して入ったこの乃木坂46」と明かした。

「そんな中で入ったからこそ心配かけたくなかったし、弱音も絶対吐きたくなかった。何があっても自分で立ち上がれる強さをつけたかった」とつづり、「『いつからそんな風になったの?』なんて母にここ最近はよく言われるから、そんなことを思いながら11年間アイドルをしていたら、少し強くなりすぎちゃったのかもしれません。笑」と記した。

メンバーやスタッフ、ファンへの感謝も丁寧に伝えた。「こんなにみんなのこと好きになっちゃったから、ちゃんとお別れできるのか不安です。この言い方が正しいかわからないけど、こんなに好きになる前に卒業の道を考えればよかったのかもって思っちゃうくらい、乃木坂もメンバーもスタッフさんも、応援してくれるファンの皆さんも大好きで」と告白。「でもそんな大好きな人たちがここから歩んで行く乃木坂を見ていきたい気持ちも同じくらいある。だから、卒業を決めました」と説明した。

19年9月、卒業した桜井玲香(27)の後任で2代目キャプテンに就任した。「この11年間、特にキャプテンになってからの3年間は、変わらずにいることの大切さと、変化を受け入れることの大切さを学びました」とつづった。「結成当初からグループにいる私からしたら、今が第何章の乃木坂なのかわからないくらい変化はしているけど、その中で卒業していったメンバーが残してくれたバトンはしっかり後輩たちが受け継いでくれているって、そのバトンを横に並んで握って一緒に走ってきた私が自信をもって言えます」と強調した。

「生まれ変わってもアイドルになりたいし、乃木坂46になりたい。そう思えるくらい大好きなグループに11年も居られて幸せでした」と言い切った。

卒業コンサートは、2月22日から開催される乃木坂46のデビュー11周年バースデーライブの最終日、同26日に行われる。「真ん中に立ったことないから…ドキドキしちゃうな」とし、「同期はいなくなってしまったけど、後輩と走る乃木坂も最高だって皆さんに思ってもらえる1日にしたいと思います!」と意気込んだ。

卒業後については「そして、今後のお話ですが変わらず芸能活動を続けさせていただきたいなと考えています」と明かした。「感謝の気持ちを忘れずに、また新たなスタートを切って、笑顔な私を皆さんに見ていただけるように頑張っていきます」と伝え、「あと少し、よろしくお願いします。そして、ここまで応援してくださって本当にありがとうございました」と締めた。

明日8日には文化放送「秋元真夏(乃木坂46)卒業アルバムに1人はいそうな人を探すラジオ サンデー」に生出演し、卒業発表についても触れる予定という。ブログでは「ちゃんと話せなかったら…ごめんね。笑」としている。

秋元は11年8月に乃木坂46の1期生オーディションに合格するも学業のため活動休止。12年10月から復帰。同年12月リリースの4枚目シングル「制服のマネキン」から全シングルで選抜入りしている。人懐こい性格で、時には後輩からもイジられる愛されキャラ。「まなったん」「真夏さん」の愛称で親しまれる、長く活躍してきた功労者だ。