劇団「DULL－COLORED－POP」を主宰する劇作家谷賢一氏（40）から性被害を受けたとして、同劇団所属の女優大内彩加（29）が550万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が16日、東京地裁で開かれた。谷氏側は請求棄却を求め争う姿勢を示した。

弁論後、取材に応じた大内は「この事件に関しては、自分の人生をかけてでも向き合うべき問題だと思っている。演劇界のハラスメントを少しでもなくしていきたい」と話した。

訴状によると、谷氏から日常的に胸などを触られるセクシュアルハラスメントを受けていたほか、18年7月には性行為を強要されたと主張している。

一方、谷氏はこの件に関し昨年12月、ウェブサイトで「事実無根。司法の場で争う」などと反論している。