歌手ほのかりん(26)が1日に発売した新曲「春が来るわ」のミュージックビデオ(MV)に女優藤野涼子(22)が出演している。

「春が来るわ」は、ほのかが書き上げた12枚目シングル。恋人と別れた女性が、彼との思い出を振り切れないまま、それでも新しい1歩を踏み出そうとするメロディアスなラブソング。

<歌詞>溶ける雪に 二人を重ねてたの 身体の桜の痕 散るまで側にいて…

<歌詞>優しさでは 時間を戻せないの 身体の桜の痕 もう少し消えないで…

「身体の桜の痕、とは、身体に残ったアザなどを表していて、桜の花が散るように、傷が癒えて消えてしまうまでは、あなたを思うことを許して欲しい、という意味を込めました。春の季節。新しい出会いや別れを迎える時、少しだけ過去を見つめる時間はきっと大事なものを再認識するキッカケになるのだと思います」とほのかは説明する。

この詞に込められた世界観を、MVでは短編小説ふうに演出。ほのかの歌声に乗せて藤野が主人公を演じる。

藤野は、主演映画「ソロモンの偽証」で、日本アカデミー賞新人俳優賞など多数の新人賞を受賞。NHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」や、NHK「腐女子、うっかりゲイに告る」では19年6月度のギャラクシー賞に輝いた。

藤野は「ほのかりんさんの優しくそっと寄り添ってくれるような、温かな声や歌詞がお芝居にリンクするようなところがあった」とし「恋人に振られ傷ついた女性が、誤って指につけてしまった傷とともに、時間がたつにつれ少しずつ傷が癒えていく…、そんな物語です。映像はモノクロで、少しフィルム映画をほうふつさせるような作品になっています」と話した。

映像の企画・脚本、演出は、フジテレビで「夜のヒットスタジオ」の制作を担い、ドラマ「医龍」シリーズや「りんぐ」「らせん」などのプロデュースに携わった長部聡介氏が手がけている。

ほのかは「シンガー・ソングライターとして生まれ変わることが出来た」と自身を表現する。最近では、松井玲奈、鈴木仁が主演した、フジテレビの動画配信サービスFODのオリジナルドラマ「30禁 それは30歳未満お断りの恋。」の主題歌「おまじない」がスマッシュヒットした。