英王室への批判を強めるヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻に対して沈黙を貫いている父チャールズ国王(74)が、王子の回顧録「スペア」に反論するインタビューを行う可能性が浮上している。英ミラー紙が報じたもので、バッキンガム宮殿と英BBCの間で君主となって初の単独インタビューを行うことについて交渉が進められているという。

国王をはじめ王室メンバーは、昨年末に公開されたネットフリックスのドキュメンタリー番組に続き、先月発売された「スペア」に関しても一切反応を示しておらず、王子側の一方的な主張だけが独り歩きしている。これに対し、国王側の物語を述べることを検討しており、何かしらの反応を示すインタビューが放映される可能性があるという。

報道によると、BBCは5月に行われる戴冠式の報道計画の一環として国王へのインタビューを行い、治世の始まりを振り返るとともに将来について語る番組を計画しているという。しかし、インタビューで息子ヘンリー王子夫妻の話題を避けるのは不自然なため、事態を非常に複雑にしていると情報筋は明かしている。2人に関するわずかなコメントでも世界的なニュースになることは避けられず、王子側からコメントが出される可能性もあるため、「予測不可能で、とてもデリケート」と情報筋は述べている。

BBCはインタビュアーとして国王の長年の友人でベテランキャスターのジョナサン・ディンビルビー氏を起用する方針だといい、「言い訳をしない」という王室のルールを貫いている国王が慣例を破って息子について何を語るのか注目される。

ITVも国王のインタビューを要請しているというが、ヘンリー王子が回顧録の宣伝で同局のインタビュー番組に出演していることから、実現する可能性は低いと伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)