お笑いコンビ、EXITの兼近大樹(31)とりんたろー。(36)が2日、木曜MCを務めるABEMAの報道番組「ABEMA Prime」に出演。フィリピンの入管施設に収容され、各地で相次ぐ広域強盗事件に関与したとして日本が身柄引き渡しを求めている渡辺優樹容疑者(38)と兼近の過去の関係をめぐる騒動についてコメントした。

兼近は、「今起きている事件に関して僕の方でお騒がせしているということで、本当に皆さん、すみません」と謝罪。「普通じゃない環境」にいた10年ほど前に渡辺容疑者と知り合いだったと説明した上で、「現在起きている事件に関してはまったく関与していない」と説明した。

そうした過去を踏まえ、今後は「生きづらさを抱えている人とか、被害に遭った人とかに支援をしていく」と力説。「支援をしていくとか、『誰かのために』とか言って許されたいわけでもないですし、更生をしたとか言うつもりはまったくないです。僕がこの先、死んだときに、自分を好きでいられたら、その時に『更生したかな』と思えると思うので、それまではただ、いろんな方を見て、いろんな方にいろんなことを知ってもらうことをしていくだけだと思っています」と語った。

りんたろー。は「兼近が想像を絶する境遇にあったにせよ、そういう世界に居場所を感じてそれを選ばざるを得なかったにせよ、そこが彼の弱さだと思うし、浅はかだったところだとも思っている」とした上で、「このままじゃいけないと思って、その関係性とか環境と決別するために自分を死んだことにして東京に来たと思う」と、兼近の思いを代弁した。

また、相方が過去のことで再び批判を受ける状況に、「過去に兼近くんが居たような状況で過ちを犯してしまった人たちが、(芸人として活躍する)兼近を見て『戻れるんじゃないか』って一瞬、夢を抱いた人が、『なんだ結局、無理じゃねぇか』ってあきらめてほしくない。そういう社会であってほしくない」と訴え、「過去から目を背けたり、逃げたり隠れたりせずに、僕たちはこの今という現状を決してあきらめずに、2人でいろんな声を受け止めながら、仕事とか活動とか発言とかで見せていかなければいけない」と涙ながらに語った。