歌手松任谷由実(69)が6日、新潟・苗場プリンスホテルで恒例の冬のリゾートコンサート「SURF&SNOW」初日公演を行い、50周年イヤーなどへの思いを語った。

昨年7月にデビュー50周年を迎えた中での今コンサート。「特別なことがしたかった」と、オープニングではユーミン史上最多となる40曲メドレーを披露した。「海を見ていた午後」「恋人がサンタクロース」「青春のリグレット」「DESTINY」などの代表曲や、苗場のみならず、過去に神奈川・葉山、逗子で開催してきた夏のリゾートコンサートでの歴代オープニング曲なども含め、約45分間ノンストップで歌唱。その後は「真珠のピアス」「BLIZZARD」といった代表曲を披露した他、昨年10月リリース「Call me back」をライブ初披露した。

デビューから50年がたった今も“進化”を続ける。コロナ禍で過ごしてきたここ数年だったが「そういう時でも攻めの姿勢を持つことが大事だなと。アーティストによってどう過ごしたかはそれぞれだと思うけど、その結果が今出ていると思います。チャレンジすることで先に希望を持てる。これからも自分の希望のために新しいことにチャレンジしたい」と力説する。

全国のラジオスタッフ、ユーミン自身で厳選した50曲でまとめた、昨年発売の50周年記念アルバム「ユーミン万歳!」は出荷が50万枚を突破した。新しい試みで作成したアルバムがヒットし「CDが売れない時代と言われているけど、それまでとは違う発想で(アルバム曲を)組めたことがみんなに伝えられてうれしい」と手応えを口にした。

5月からは50周年を記念した全国アリーナツアーを、自身最大規模となる52公演で開催予定とまだまだ走り続ける。「いろいろしてますよ。体操とか朝風呂とか、1日の最後は炭水化物を取らないようにするとか」と体調面に気を使う。そして「とにかく1つずつ確実に。無事完走できるべく一生懸命やりたい。それとともに制作もしたい。続けることが夢です」と50周年イヤーへの思い、今後の歌手人生としての思いを語った。