米俳優ウィル・スミス(54)が、5日に米ロサンゼルスで行われた音楽の祭典グラミー賞授賞式にサプライズ登場して音楽界へのカムバックを果たす予定だったが、新作映画の撮影のため断念していたことが分かった。

1987年にアルバム「ロック・ザ・ハウス」でデビューし、ラッパーとしても活動するスミスは、最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンス賞など4つのグラミー賞を獲得している。

米ピープル誌によると、スミスは今年の授賞式の目玉の1つだったヒップホップ50周年記念パフォーマンスにサプライズで出場する予定だったが、先日制作が正式に発表になった映画「バッドボーイズ」シリーズ最新作の撮影と重なり、出演がかなわなかったという。ザ・ルーツのドラマー、クエストラブがレッドカーペットでスミスがパフォーマンスの一部に出演する予定だったことを明かしたと伝えている。

スミスは昨年3月に行われたアカデミー賞授賞式で、プレゼンテーターとして登壇したコメディアンのクリス・ロックを平手打ちして物議を醸し、同賞への10年間の出禁処分を受けている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)