元ギニア外交官でタレントのオスマン・サンコン(73)が8日、都内のホテルで、来日50周年記念「日本ギニア友好チャリティーパーティー」を開催し、芸能界から政財界まで約350人が出席した。親友だというテリー伊藤(73)が総合司会を務め、妻の歌手北山みつき(55)も駆けつけ「愛の讃歌」などを歌唱した。

パーティー前に取材に応じたサンコンは「日本に来て本当によかった。日本のことを知らず、運命で来たけど、74歳まで生きるなんて、ギニアではありえないよ。苦労もあったけど、素晴らしい仲間や奥さんにも出会えた」と、11日に74歳の誕生日を迎える喜びも語った。つらかったことは、札幌で雪の中に入れられたこと。「ギニアは雪がふらないし。あの寒さは忘れられない」。

テリーは「僕の演出でした」と吐露。さらに「サンコンはエリートなのに日本が好きになり、僕の毒牙にかかりましたね。ギニアは太っている女性が美しいとされるんですが、日本に来て女性の趣味も変わりましたね」と暴露すると、サンコンは「ちょっと変わったね。すしを食べて、趣味が変わった」と笑わせた。

第3夫人である北山は「私はそんなに痩せてないですけど。でも、ギニアを応援したいモードになりました。サンコンの喜ぶことをしたい」と語った。

とはいえ、ギニア人の女性は焼きもち焼きだという。テリーは「3人の奥さんを対峙(たいじ)させたらおもしろいと思うんだけど、第1夫人は怒っているらしい」。北山も「ギニアに行っても(ほかの)奥さんとは会いません」。サンコンは「僕は22人きょうだいで、12番目。いつも、誰かがケンカしていたよ」とおおらかだった。

サンコンはギニアへの支援を続け、地元に小学校を設立。さらに、ランドセルや文房具などを送り続けており、今回のパーティーの収益も使われる。「ギニアは給食がなく、生徒は1度家に帰るので、給食も始めたい。勉強して国のために尽くしてほしい」。北山も「日本語学校も作りたいですね」。

最後にテリーは「サンコンは日本で初めてライオンを見たらしい。健康で夜の方も相当スゴイらしい」とエールを送ったが、視力は来日時には6・0あったが、今では1・2に落ちたという。