嵐相葉雅紀(40)が13日、都内で、自身が主演を務めるTBS系特別ドラマ「ひとりぼっち-人と人をつなぐ愛の物語-」(4月9日午後9時)の取材会に出席し、WBC侍ジャパンから刺激を受けたことを明かした。

会見の最後だった。相葉が「昨日見に行きました、東京ドーム。大谷(翔平)選手のスリーランみました! すごかったですね。熱気もそうですし、本当に選手の皆さんが輝いて見えました。期待しております、今後も」と侍ジャパンについて語り出し、はやりの「ペッパーミル・ポーズ」も披露した。

主演ドラマは、人のつながり、優しさ、温かさをテーマに作られた。侍ジャパンは誰かのミスも他の選手がカバーするようなチームワークが脚光を浴びるが「メンバーが手を差し伸べて、すごい絆ですよね」。ドラマ撮影でも、侍ジャパンのようにチームワークが抜群だったという。「誰かが何かあったら手を差し伸べてっていう、そのチームワークが撮影期間中生まれていたと思います」。そして「この世の中だからこそ、このドラマが皆さまの胸に刺さってくれればいいな」と呼びかけた。

同作は、21年4月4日に亡くなった橋田壽賀子さんと、同局系人気ドラマシリーズ「渡る世間は鬼ばかり」でタッグを組んだ石井ふく子プロデューサー(96)が3年ぶりに手がけた新作。命日近くの放送で、橋田さんにささげる愛の物語となる。石井組初参加となった相葉は、「石井先生の作品を見て育った世代。まさか自分が参加できる日が来るとは想像もできませんでした」。喜びと不安が入り交じりながら撮影に行くと、共演者、スタッフが温かく迎え入れてくれたという。「優しく愛のある時間を過ごさせていただきました。自分にとって財産となる時間を過ごさせていただきました」と穏やかな笑顔で振り返った。

通常、現場には手作りおにぎりを差し入れするという石井Pからは、おにぎり屋が舞台の作品ということもあり、相葉の大好物、卵サンドを毎日届けてもらったといい「最高でした!」と感謝。アットホームな空気で撮影が進んだ。

今回、石井Pが「相葉ちゃんに強引に頼みました。事務所にも。どうしても相葉ちゃんじゃなきゃダメ」と熱望して初タッグが実現した。数多くの作品を手がけてきた石井Pは「今までだいたい男と女が出会うとすぐ恋になる。そうじゃなくて、愛と心を結ぶという、そういう意味でおにぎり屋さんってのが、私は橋田先生に対するお返しをちょっとでもしたかなという気がしています」と橋田さんに思いをはせた。さらに「自分のドラマで泣いたことないんですが、今回はなんだか涙が出ました。みなさまのおかげだと思います」と話した。

劇中、相葉は、若くして両親と姉を亡くし、建築士の資格を持ちながらも水道メーター検針員として働く孤独な青年・杉信也役を演じる。信也が、姉とうり二つの女性に出会い、人々と関わる中で変化していくヒューマンストーリーだ。

一路真輝(58)坂本冬美(55)も出席した。