ダウンタウンの育ての親として知られる吉本興業ホールディングスの大崎洋会長(69)が、“集団自決”発言で物議をかもす米イェール大学助教の成田悠輔氏(38)に「謝りなさいって一言言いたい」として対談を申し入れ、実現していたことを明かした。

大崎氏は13日放送のニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」にゲスト出演。最近読んで心を動かされた本の1冊として成田氏の「22世紀の民主主義選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」(SBクリエイティブ)を紹介するとともに、「たまたま昨日、この成田悠輔さんと対談してたんですよ」と明かした。

対談が実現した経緯は、自身が連載を持つ雑誌「月刊Hanada」の副編集長との雑談で「あの成田なんとかさんっていう人、年寄はアカンって言ってるやろ。なんでそんなこと言うんや、謝りなさいっていうのを一言言いたいんやけど」と話したところ、翌日に成田氏からOKが出たという。成田氏とは初対面だったが「すごく良い人でした。僕みたいなアホでもわかる、『あ、この人って天才なんやな』っていうのと、すごく気をつかっていただける。だから全然、ちまた言われてる、論破してナントカでとは全然違う感じで、すごくいいヤツでした」と印象を語った。

成田氏はこれまで複数のメディアで「世代交代」のメタファー(比喩)として「集団自決」という言葉を用いて「高齢者は集団自決すれば良い」などと自身の考えを述べてきた。日本のSNS上でも賛否を呼んだが、2月12日付の米ニューヨーク・タイムズ紙でこの発言が大きく取り上げられたことから、話題は海外にも広まっていた。