TBSラジオは24日、東京・赤坂の同局で、4月3日にスタートする、斎藤工(41)の朗読番組「朗読・斎藤工 深夜特急オン・ザ・ロード」(月曜~金曜深夜11時30分)記者会見を行い、斎藤と原作者の沢木耕太郎氏(75)が出席した。

同番組では、沢木氏の名作「深夜特急」全6巻を斎藤が朗読する。同著に多大な影響を受けて世界各国を旅した経験があるという斎藤は「僕の人生のバイブル。沢木耕太郎さんと交点を持つタイミングがやってくる人生だとは思っていなかった」と感慨深げ。「大きな責任とバックパッカーの気軽さを持ち合わせ、多くの方に音の旅、音の深夜特急に乗っていただけるように精進していきたい」と力を込めた。

沢木氏は、このプロジェクトについて「斎藤さんがやってくださるなら、番組に、オーディブルにすることをOKします」と決めたという。「深夜特急-」を「前に前に進んでいこうという明るい青春の透き通ったような明るい色の部分と、前にではなくそこの土地に沈み込んで内面に沈静していこうというような考察を続けていこうという部分の両面がある」と表現。「斎藤さんの声が持っている物語性というのが、今言った内面に向かう時に、その声になってくれるんじゃないか。明るい部分もやってくださる。時に立ち止まって沈み込む声を聞いてみたいと思った」とその声にほれ込んだ。この言葉を聞いた斎藤は「光栄に尽きますし、親に感謝」と笑顔を見せた。

最後に斎藤は「本当に長い旅にはなると思うんですけど、どうかお気軽に途中乗車、途中下車もありなので、こういったご時世、音の旅を楽しんでもらいたい」と呼びかけた。

同番組は、ラジオとともに、Amazonオーディブルでオーディオブックとしても配信する初の試みとなる。「イケボ」で知られる斎藤が、「深夜特急」の世界へとリスナーを導く。