タカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校111期生の合格者が29日午前、兵庫県宝塚市の同校から発表され、40人があこがれの扉を開く切符を手にした。

コロナ禍以降、今年も4年連続で、本科へ進学する在校生による合格者番号掲示はなく、ホームページでの発表になった。

受験者数は612人、競争率は15・3倍で、今世紀に入って最少。昨年の110期生は受験者数692人、競争率は17・3倍で、今世紀最少だったが、3年連続で今世紀ワースト更新となった。

それでも、競争率は15倍を超え、40人が「東の東大、西の宝塚」とされる狭き門を突破し、夢へと続く切符を手にした。今年の合格者の平均身長は164・9センチ、最高身長は171・8センチ。母や姉妹に宝塚歌劇団OGや、現役生がいる合格者はいなかった。

一昨年の109期生は697人、競争率は17・4倍だった。109期生は、07年の95期以来、14年ぶりに競争率20倍を切っていた。コロナ禍以降、受験準備などが進まなかった志望者も大勢いるとみられる。

111期生の入学式は4月15日に行われる。