元サッカー日本代表DF槙野智章氏(35)と湯崎英彦広島県知事(57)が29日、都内で「広島の食を世界に第1弾~比婆牛でおもてなし発表会」に出席した。

昨年12月に現役を引退した槙野氏は「広島出身の槙野です。今日は比婆牛を存分にアピールしたいと思います。お肉が大好きなんですが、今まで比婆牛は全く食べたことがありませんでした」。広島産の日本酒とともに試食して「比婆牛を初めて食べましたが、こんなにおいしいんだ、日本酒にも合うんだと思いました。広島で生まれ育った僕も、あまり知らなかった。1人でも多くの方に比婆牛の良さを知って欲しいと思いました」。

森保一監督率いる新生森保ジャパンは、今月のウルグアイ戦、コロンビア戦で1敗1分けに終わった。槙野氏は「この2戦は結果が出なかったけれど、非常にポジティブなものが見えてきた。メンバーが替わって、チャレンジする姿勢が見られた」と話した。

現役時代は分け目をきっちりと付けた髪形で知られた槙野氏だが、この日はパーマヘア。「これまではピチッ、バキッと決まっているイメージでしたが、引退したのでいろいろなヘアスタイルを見せていきたい。今日は比婆牛に合ったヘアスタイルです」。

「ま~きのっ」の俳優小栗旬のものまねで知られるピン芸人、おばたのお兄さん(34)とは家族ぐるみの付き合い。おばた夫人のフジテレビ山崎夕貴アナウンサー(35)が妊娠を発表したことに、槙野氏は「結婚前から妻(女優高梨臨、34)も含めて仲良くさせていただいて、食事も一緒にしています。僕たちより先におめでたになって、悔しい分とおめでたい分を含めて、比婆牛をお祝いに贈りたいと思います」と笑顔を見せた。

広島出身の槙野氏は、地元のサンフレッチェ広島、ドイツのケルン、浦和レッズ、ヴィッセル神戸でプレーした。「僕が小学1年の時にJリーグが発足した。広島のビッグアーチに初めて行ってプロサッカー選手になるぞと思いました。その時に今の日本代表の森保監督、当時の森保選手に握手をしてもらって『プロになりたいの』と聞かれたのが原点です」と振り返った。そして「今、標準語で話してますけど、広島弁も全然抜けません(笑い)。いろんな所に行って、いろんな人に会って、いろんな物を食べてきたけど“帰ってきたな”という場所が広島。広島弁を話す人がいると安心しますね」と笑顔を見せた。

比婆牛は日本最古の牛の1種で、広島県北東部の庄原市(旧比婆郡)のみで食べられていたことから“マボロシの和牛”と言われている湯崎知事は「役牛として変われていたことから、赤身と白身のバランスがよくあっさりしている。オリーブオイルと同じオレイン酸が多く含まれて、口どけや風味がいい。広島の食を日本、世界にアピールして多くの人にファンになってもらって、広島を訪れて欲しい」とアピールした。

5月19~21日にG7サミットが開催される。湯崎知事は「広島に来られる方へのおもてなしの準備を進めている。おもてなしには食が大切。広島と言えばお好み焼き、カキが知られているが、海と山に恵まれてまさに食の宝庫なんです。比婆牛を第1弾で取り上げたのは、おいしい物がたくさんあることを皆さまに実感していただきたいから」と話した。