フジテレビは31日、東京・台場の同局で3月の定例会見を行った。

港浩一社長(70)が14年ぶりの世界一に返り咲いたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について言及した。

「WBC日本代表の活躍は、日本に勇気、感動を与えてくれました。誇らしく感じた素晴らしい大会。賛辞を送りたいと思います」。続けて「テレビ中継は非常に高い視聴率を記録しました。去年のサッカーワールドカップ同様、日本中の家族や仲間たちとテレビの前で盛り上がった数字だと思います。フジテレビの中継はありませんでしたが、侍ジャパンの活躍をお伝えするうえで、地上波テレビの役割は大きかったと思っています。重大ニュースをあまねく伝えるうえでは、地上波テレビ放送の存在、使命の大きさをあらためて感じられる結果だったと思います」と語った。

さらに次回大会の放送権獲得については「3年後に予定されていますが、フジテレビは2006年の第1回大会から放送権を獲得していませんので、当時はいろんな事情を考慮して判断したということですが、どうですかね…なかなか返しづらいのが現実ではないでしょうか」と話すにとどめた。

TBSとテレビ朝日の2局がWBCの日本代表戦を中継した。TBSが生中継した9日の中国との初戦で平均世帯視聴率41・9%、10日の韓国戦で44・4%をマーク。テレビ朝日が生中継した11日のチェコ戦は43・1%、12日のオーストラリア戦は43・2%をマーク。再びTBSが生中継した21日の準決勝メキシコ戦で42・5%を記録。22日の米国との決勝戦はテレビ朝日が担当し、42・5%をマークした。(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。