歌手松山千春(67)が7日、千葉・松戸森のホール21で、春の全国ツアーをスタートさせた。全国23都市で24公演を行い、6月28日に、地元北海道の札幌カナモトホールでファイナルを迎える。千春は今年、デビュー47年目。今月19日には、通算83枚目のシングル「慕情」を発売する。

コロナ禍で規制されていた声出しも解禁され、会場内では待ってましたとばかりと「千春コール」が響きわたる。「愛が全て」で幕が開き、「かざぐるま」「銀の雨」と続いた。

松戸での公演は30年ぶりとなるだけに、千春のテンションも高い。「当時は37歳だったが、みんな、まさかこんな姿形になって(松戸に)戻ってくるとは思わなかったと思うけど」とジョーク交じりに語ると「次は、20年後ぐらいかな。その時は、もう87歳になっているけど、ここまできたらやめるわけにもいかないからな。死ぬまで歌を作って歌っていきたい」と意気込むと、会場からは割れんばかりの拍手がわいた。

コンサートは2部構成。前半は「恋愛の曲」を中心に歌ったが、後半は、フォークシンガーとしての千春を全面に出した「STANCE」や「陽は昇る」「こもれ陽」「生命」などメッセージ性のある作品を中心に熱唱。アンコールでは「長い夜」やデビュー曲「旅立ち」、さらには「大空と大地の中で」など全17曲を歌い上げた。

また、コンサートに先立ち放送されたNACK5「ON THE RADIO」では、坂本龍一さんを悼んだ。千春は「体調が悪いとは聞いていたが、まだ71歳だったからな。坂本さん本人が一番悔しかったと思うよ」とした上で「我々も日々、健康に気をつけたいと思う。しかし、デビューした当時は坂本さんのいたYMOとは一緒になることはあったけど、俺はフォークシンガーだったし、音楽的知識は彼らの方が上だったからな…。とにかく、いい曲を残してきたし、彼が残した音楽はこれからも大切につないで行けるように努力していきたい」と神妙な面持ちで語った。

今回の春のツアーは。首都圏では東京国際フォーラム(5月19日)のほか、神奈川・横須賀、茨城・水戸、東京・府中などでも公演を予定している。