「なかなかマネできないですよ」。timelesz佐藤勝利(29)は、井ノ原快彦(49)の人となりをそう力説した。

現在放送中のテレビ朝日系ドラマ「ボーダレス~広域移動捜査隊~」(水曜午後9時)のキャスト陣はとにかく仲が良いという。そうした関係性が構築できたのは、井ノ原の心遣いがあったからこそ。「『あだ名を決めよう』とか、みんなに話を振ったり。自然に温かく手をつなげて、1日でみんなの関係値をチームにするというか…」と感服していた。

落ち着いたトーンで取材に応じていた佐藤だったが、井ノ原の話題ではギアを上げたように熱っぽく語った。V6というトップアイドルとして活躍し、一時期は事務所の代表取締役社長。どんな人柄なんだろうと気になっていると、佐藤の取材から約1カ月後、記者自身の目で確かめることができた。

先日、テレビ朝日系の特番「有働イノッチの探検!世界遺産」の囲み取材会が行われた。早々に井ノ原のホスピタリティーに触れた。取材が始まる直前、記者たちがコメントを録音するためにテープレコーダーなどの録音機を準備にかかった時だ。番組収録後のスタジオで行う囲み取材では、録音機を演者の足元に置かせてもらうことはよくあること。この日も自然な流れで皆がそうしていると、井ノ原は「テレコ(テープレコーダー)置くのにあれとか…。その丸いの…」と、スタジオ後方にあった小さいテーブルに置くよう提案してくれた。

小さいテーブルは大小さまざまな録音機ですぐにキャパオーバー。もう乗せられないとみた他社の記者が床に置こうとすると、井ノ原は「乗る乗る! 乗せよ! 詰めればいけるよ」と再び提案。自らアナウンスして取り仕切る姿はさすが元社長。共演の有働由美子アナも「さすが! 自然と手を伸ばしてくれる」とやはり感激。自然に出る人柄の良さで、あっという間にその場を魅了した。

盛り上げ上手なトークは言わずもがな。ボケたりツッコんだり爆笑の連続を生んだ。記者に向けては「こうやって皆さんと出会えたのも何かの縁ですしね」とと再び手を差し伸べ、「きっといい記事にしていただけると思いますね」と甘い言葉で翻弄(ほんろう)。やる気に火が付いた記者は多かっただろう。

記者自身、井ノ原に直接質問できる現場は初だった。いくつか質問した中で、井ノ原が主演を務めた「特捜9」シリーズと同じ水9枠受け継いだ、佐藤について聞いた。座長ぶりは「めちゃくちゃいいですよ!」と即答。「もう本当に。佐藤勝利と土屋太鳳ちゃん、めちゃくちゃもうマインドが良い」と作品と向き合う姿勢を絶賛した。

これだけでは終わらない。さらに「今日から『サトウのごはん』のCMがね、解禁になりましたから」と佐藤が出演するCMもアピール。「今日からオンエアなんでね。ドラマの合間でも流れるんじゃないかな?流れたらいいよね」とぬかりない。後輩の活躍は自然と目に入るようだ。

フラットにその場を照らし、包み込む。太陽のような人柄。多くの人が慕う理由を体感した。【望月千草】