歌舞伎役者の中村橋之助(30)、福之助(28)、歌之助(25)の成駒屋三兄弟を中心にした歌舞伎自主公演「第4回神谷町小歌舞伎」が5月1~3日、東京・台東区の浅草公会堂で開催される。このほど、日刊スポーツの取材に応じ、同公演にかける思いなどを語った。

 

神谷町小歌舞伎は、歌舞伎の裾野を広げるべく23年6月に初開催。これまでの3回は毎年兄弟のそれぞれが演目を選び、口上を担当する形で公演してきた。

第4回を直前に控えた4月、橋之助は元乃木坂46能條愛未(31)との結婚を発表。環境が大きく変わると思われたが「披露宴をして、初めて奥さま業が始まります。この披露宴がお客さま、そして先輩方に“この人が成駒屋の一員になります”とご披露する場なのです」と説明。「入籍は済ませましたが、家内はまだ楽屋にも来られないですし、表でお着物を着てのあいさつごともしていないんです」と歌舞伎界独特の“習わし”を明かした。これにより、歌舞伎界としては“独身”となるため、「今回は独身最後の神谷町小歌舞伎になります」とした。

第4回の演目は橋之助主演の「魚屋宗五郎」、福之助主演の「悪太郎」。魚屋宗五郎について、橋之助は「お役自体が歌舞伎界における世話物というジャンルで、若いうちは似合わないんです」。そのため、「やっぱり、どうしてもなかなか(演じる)機会がない」。30代、40代と人生経験を積むことで「肌に合ってくる」という。もちろん技術も必要だが、「僕もそろそろ、そうした世話物にも挑戦していくべき年」とすると、「その中でも、いきなり大変なものを最初にさせていただきます」。

今までは「神谷町小歌舞伎をどうにかしていこうという思いが強かった」という。だが今回は「どちらかというと、自分のことに焦点を当てて、自分がどうにかなんなきゃいけないっていう感覚です」とすると、「そこは結婚とリンクしていくのかもしれないです」とした。

今回のテーマは「酒」。“大好き”という橋之助は、飲むと「どんどん楽しくなっていっちゃうタイプです」と告白。同公演を浅草で開催している縁から「三社祭りの後、町会の皆さんとたらふく飲んでしまいまして…」とすると、「雨が降っていたので、タクシーで家に帰ったら、鍵がなくて。次の日が朝4時集合だったのに、自宅を目の前に入れませんでした」とエピソードを明かしてくれた。

「僕は飲まないですね」という福之助。「僕が解せないのは、友達に誘われての飲み会で、飲んでいないのに同じ額を払わなきゃいけないこと。毎回おかしいなと思う」と、飲まない人の“割り勘負け”あるあるを話した。

そんな福之助だが、歌之助の酒デビューには付き合った。「20歳になったのがコロナ禍だったので、外でお祝いできなくて家でやった」といい「母親がドンペリを買ってきてたんだよね」と続けた。歌之助の酒デビューはなんとドンペリ。そこには母、三田寛子(60)の「最初は良いもので」という思いがあったようだ。だが、歌之助自身は初ドンペリの感想を「苦かった」と苦笑い。それでも「去年ぐらいに、やっとビールがうまいなと思った。それまではビール飲むんだったら別にいいかなって」と笑った。【川田和博】