米俳優レオナルド・ディカプリオ(48)が主演するマーティン・スコセッシ監督の新作映画「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」が20日、南フランスで開催中のカンヌ国際映画祭でお披露目され、約9分間に及ぶスタンディングオベーションを受けた。

映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」(02年)や「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(13年)などでタッグを組んできた巨匠スコセッシ監督とディカプリオが6度目のタッグを組んだ新作は、デイヴィッド・グラン氏の犯罪ノンフィクション小説「花殺し月の殺人ーインディアン連続怪死事件とFBIの誕生」を基にした1920年代の米オクラホマ州を舞台に石油の発掘によって莫大(ばくだい)な富を手にした米先住民オセージ族が犠牲になった連続殺人事件を描いた作品。

上映時間が3時間26分にも及ぶ大長編だが、今年最長となるスタンディングオベーションを記録。報道によると、少なくとも7分間にわたって拍手が続いたのち、スコセッシ監督が観客に感謝の意を表した後、さらに大きな拍手が沸き起こったという。

上映会には共演する俳優ロバート・デ・ニーロ(79)も出席し、翌21日に行われた記者会見で「悪の凡庸」とドナルド・トランプ前米大統領を批判する場面も見られた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)