第76回カンヌ映画祭(フランス)で、役所広司(67)が日本人俳優として、04年の柳楽優弥(33)以来19年ぶり2人目の男優賞を受賞した映画「PERFECT DAYS」(日本公開未定)がエキュメニカル審査員賞を受賞した。

同賞はキリスト教徒の映画製作者、映画批評家らによって1974年に創設された。エグゼクティブプロデューサーも兼任した役所は29日、2冠獲得に「日本の、世界の映画が少しでも、もっと素晴らしいものになるようにこれからも努力を重ねていきたいと思います。日本でもみなさんに『平山』という男をご紹介できる日が楽しみです」とコメントを発表。ドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督(77)も「役所広司は、監督をする者にとって最高の俳優である。彼こそが俳優である。それも最高の俳優だ。彼こそが、この映画の心臓であり、魂なのだ」と役所を称賛した。