イモトアヤコ(37)が7日発売のライフスタイル誌「CREA」(文芸春秋)2023年夏号「母って何?」特集の表紙に登場する。
20歳でのデビュー以来、世界中を冒険してきたイモトは2021年、35歳のときに男児を出産。現在1歳の息子の子育てをしながら、テレビやラジオへの出演、エッセーの執筆など、幅広く活動している。
「CREA」の表紙のデザインイメージはさまざまなシーンのイモトの表情をとらえたアルバム風に仕上がっている。
幼き日のイモトを抱くお母さんとの1枚、ストイックに体を鍛える姿、そして普段着のイモトの日常が加わり、イモトの日常を通して「母って何?」を考えられるデザインになっている。絵本仕立ての巻頭グラビア(写真=松原博子、イラスト=柳智之)のためにイモトが寄稿した、息子への思いをつづった文章「あなたと一緒に冒険して」にも目が離せない。
【「よかん日和」母子手帳のコラムより※一部抜粋】
息子を産んで、最初の1カ月。鳥取から母がお手伝いにきてくれた。
その時、会ってすぐ渡されたのが、母が使っていた36年前の母子手帳だ。相当年期の年期が入ったもので、歴史を感じ、思いをはせ、なぜだか泣きそうになった。きっと、産後直後のマタニティーブルーのせいだ。来て早々、号泣するのも恥ずかしいので、どうにかこうにか耐えた。
自分が思い出せる最初の記憶は、3、4歳くらいからなので、それまでの自分自身がどうだったか、この母子手帳を読んではじめて、そうだったんだと思える。
わたしは一切覚えてないが、文章から母の苦労も伝わってくる。
結構、わたしゃ良いお姉ちゃんと思っていたが、勘違いみたいだ。
そして、しきりにつづってある「耳をかまわないと眠れない」これは、まさかの36歳になった今も続いている。なぜが、眠くなると耳をさわる癖があるのだが、赤子のときから続いていたなんて驚きである。
母子手帳を読みながら、当時の母も今のわたしと同じように悩み、不安を感じながら、今に至るのだなぁ、と今の息子と当時のわたしの成長記録を見比べる。
なんとなくの平均はあっても、正解も不正解もないわけなので、自分のペースでやっていくしかないのだと改めて感じた。
そして、いつの日か、息子が大きくなり、父になる日がきたら、かっこよく母子手帳を渡す母になりたいもんだ。
断捨離が得意なわたしではあるが、そのときまで、しっかり記録し、大事に大事にしようと思います。
◆イモトアヤコ 本名・井本絢子。1986年(昭61)1月12日、鳥取県生まれ。文教大在学中の06年に、バービーとお笑いコンビ、東京ホルモン娘を結成。翌07年、日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」でデビュー、珍獣ハンターや登山などで現在も活躍。09年の日本テレビ系「24時間テレビ」で126・585キロを完走。10年、TBS系ドラマ「99年の愛~JAPANESE AMERICANS~」で女優デビュー。日本テレビ系ドラマ「家売るオンナ」などに出演。158センチ。血液型O。