スキマスイッチが6日、札幌市のカナモトホールで、デビュー20周年記念ツアー「POPMAN’S WORLD 2023」初日を開催した。

7月9日にデビュー20周年を控え、同5日発売のアニバーサリーベストアルバム「POPMAN’S WORLD-Second-」収録曲の「奏(かなで)」「ボクノート」「藍~僕たちの色彩~」などを披露。全国9都市で9公演のメモリアルツアーがスタートを切った。

オープニングから4曲歌った後の一発目のMC。声出し解禁後初のライブとあって、観客から大きな歓声と拍手が送られた。かみしめるように笑みを浮かべるボーカル大橋卓弥(45)とピアノ常田真太郎(45)。大橋は「普通だったことが奪われて、こうやって聞くと、これが一番のご褒美みたいな感じですね」としみじみと話した。MC途中で大声で叫ぶ観客が現れると「いい感じでタガが外れてますね」と歓迎した。

その後も「全力少年」などの数々のヒット曲を披露したほか、ベスト盤収録の新曲「アニバースデー」も初披露。大いに盛り上がったツアー初日は約3時間に及び、集まった約1500人のファンらと20周年の喜びを分かち合った。

歓声はもちろん、大橋の歌声にあわせるように歌うファンも多くいた。「みんなの声が感動するよね。言葉にはならない鳥肌が立つ感じだね。20年というタイミングでみんなと歌えてラッキーだと思う。20年の感謝は一言では表せられないぐらい。活動することでこれからも恩返ししていきたいと思います」と誓った。

この日の札幌公演を皮切りに、ツアー最終日となる12月22日の東京・日本武道館公演まで約半年の道のりとなる。常田が「本当に長い時間かけてここまで来られた、来させてもらったんだなぁと数字を見る度に思っています」と話す通り、これからもファンとともに全力で走り続ける。【佐々木隆史】