女優奈緒(28)が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ「あなたがしてくれなくても 特別編」(木曜午後10時)が29日に放送され、平均世帯視聴率が4・9%、平均個人視聴率が2・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが30日、分かった。

本編の平均世帯視聴率は、第1話から5・8%、4・9%、5・0%、5・2%、5・2%、4・9%、5・3%、5・8%、6・1%、6・2%、6・3%だった。

同平均個人視聴率は3・1%、2・6%、2・7%、2・7%、2・5%、2・5%、2・8%、3・0%、3・2%、3・3%、3・2%だった。

同局連ドラ初主演の奈緒は、32歳で平凡なOLの主人公・吉野みちを演じる。永山瑛太演じる夫・陽一とは結婚5年目でセックスレス歴2年の夫婦。岩田剛典は奈緒の上司・新名誠役で、田中みな実は岩田の妻でキャリアウーマンの新名楓役。夫婦のセックスレスをテーマに、30代男女のタブーに切り込んだ禁断の恋愛ドラマ。一見幸せそうな2組の夫婦が複雑にもつれ合っていく。

特別編で描かれるのは、吉野夫婦と新名夫婦が離婚を決意した第10話の終わりから、最終回が始まる直前までの“空白の数カ月”。最終回で陽一が目撃した“みちのデート”の詳細が明らかになるとともに、デート相手の瀬田慎之介(野間口徹)との会話を通して、実はみちが陽一との結婚生活を改めて振り返っていた…という内容になっている。

第10話で「誰にも頼らず1人で生きていきたい」と決意したみちは、最終回で再び陽一と出会うまでの間に、何を思っていたのか? 特別編を見れば、最終回でみちが下した決断の意味がさらに深く分かるかもしれない。

また特別編では、これまで放送された第1話から最終話までの名場面や、SNSに共感の渦を巻き起こし、時に賛否両論を呼んだ数々の名セリフも振り返る。新たに撮影されたみちの物語とともに、これまでの「あなたがしてくれなくても」をもう一度味わうことができる。

▼特別編あらすじ 陽一と離婚し、誠にも別れを告げた石上みちは、新居の荷ほどきを同僚の北原華(武田玲奈)としていた。「新名と一緒になると思っていたのに」と聞く華に、「自分の力で生きていくって決めたから」と返すみち。ある日、みちが華と待ち合わせしていると、そこに慎之介がやってくる。マッチングアプリでダブルブッキングした華の代役として、みちは呼び出されたのだった。

みちは渋々、瀬田とデートすることになる。「自分もバツイチだ」と明かし、「無理して一緒にいても時間を無駄にするだけ」という瀬田の結婚観を聞きながら、みちは陽一と過ごした5年間を思い返し始めていた。

原作はハルノ晴氏による同名コミック。制作陣には、社会現象を巻き起こした14年の同局系連ドラ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」で演出を務めた西谷弘氏をはじめ、当時の制作スタッフが再集結した。