宮崎駿監督(82)10年ぶりの新作長編アニメーション映画「君たちはどう生きるか」が、9月7~17日までカナダで開催される、第48回トロント映画祭のオープニング上映作品に決定した。

同映画祭事務局が27日、発表した。邦画初、そしてアニメーション作品としても世界で初めてのオープニング上映作品への選出となった。オープニング上映は、映画祭初日の9月7日(木)にロイ・トンプソン・ホールで行われる。

トロント映画祭は米アカデミー賞の前哨戦の1つで、02年には「千と千尋の神隠し」が出品され、翌年の第75回アカデミー賞で長編アニメーション映画賞を受賞した。映画祭のキャメロン・ベイリーCEOは「日本では既に傑作として称賛されている宮崎駿の新作は、喪失と愛というシンプルなストーリーから始まり驚異的な想像の作品に昇華されています。トロントの観客が、そのミステリアスな作品に出会うことが楽しみであり、唯一無二の斬新な体験をお約束します」と選出理由を説明。「第48回トロント国際映画祭を、偉大なる映画のアーティストの中の1人の作品によって開幕することを光栄に思います」とコメントを発表した。

「君たちはどう生きるか」は、22年12月13日に都内で開かれた東宝の23年ラインアップ発表会見で公開が発表されて以後、あらすじ、声優キャストなど作品に関する情報は一切、開示されず、製作報告会見なども公開初日まで一切、開かれず、宣伝活動は、ほぼ行わなかった。

その中、14日に全国441館で公開後、17日までの4日間で興収21億4000万円、動員135万人を記録。興収120億2000万円を記録した、13年7月公開の同監督の前作「風立ちぬ」との興収対比で150%超と好スタートを切り、スタジオジブリ作品ではトップ、日本の歴代興収で2位の316億8000万円を記録した、01年の「千と千尋の神隠し」の初動4日間の、19億5437万6300万円をも超えた。

また、23日までの10日間で興行収入(興収)36億2001万3000円、動員232万1836人を記録。堅調に数字を伸ばすが、10日間の興収対比では同316億8000万円を記録した01年「千と千尋の神隠し」の42億円には及ばなかった。それでも、26日までの公開13日間で興収40億1000万円、観客動員数261万人を記録している。