音楽プロデューサー松尾潔氏(55)が30日までにX(旧ツイッター)を更新。自身と“因縁”のあるシンガー・ソングライター山下達郎(70)と竹内まりや(68)夫妻のファンに向け、メッセージをつづった。

松尾氏は、ジャニーズ事務所がジャニー喜多川前社長(19年に死去)の性加害問題をめぐり、同事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」(座長・林真琴前検事総長)が作成した、同事務所のガバナンス上の問題点の把握及び再発防止策の策定・提言に関する調査報告書を公表したことに言及。「再発防止特別チームの会見を受けて、山下達郎・竹内まりやご夫妻を責めたてる旨をぼくに訴えてくる方が多くて困惑しています」と明かし、「きっとおふたりとも会見内容に胸を痛めておられると思いますし、お考えを改めて正式に声明をお出しになるはずです。それまでは非難を控えて来週のサンソンを待ちませんか」と呼びかけた。

続く投稿では、「誤解を恐れずにあえて言いますが、山下達郎・竹内まりやご夫妻がお考えを改める旨を表明したら、先月以来おふたりの音楽から遠ざかっている長年のファンのみなさんも、どうか彼らを再び迎え入れて欲しいのです」との思いをつづり、「音楽が備えている自由の精神とは、本来そういうものでしょう?」と理解を求めた。

松尾氏は7月、15年間在籍した芸能事務所スマイルカンパニーとの契約が終了したことをXで報告し、「私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です」と理由を明かして物議をかもした。

その後、山下は冠ラジオ番組「山下達郎のサンデー・ソングブック」(日曜午後2時)の番組内で、ジャニーズ事務所との関係について「自分は、あくまでいち作曲家、楽曲の提供者」とした上で、「ジャニーズ事務所の内部事情など全く、あずかり知らぬこと。ましては性加害の事実について、私が知る術は全くありません」と話した。松尾氏は山下の発言を「残念」とした上で、「絶大な影響力のあるカリスマミュージシャンに、子供たちが不幸にも性犯罪や性暴力の被害者になった時、『声を上げてもムダ』と諦めずにすむ社会を一緒に目指しましょうよ、とご提案しているのです」と、自らの思いを訴えていた。